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MUSEHiFi U3 – イヤホンの持ち味をそのまま持ち出す、T字型DAC

4.0

「MUSEHiFi U3」は、スマートフォンに直接挿して使う、T字型のコンパクトなUSB DACです。
小さな本体に3.5mmと4.4mmの2つの出力を備え、アプリやブラウザからPEQを調整できます。
今回は、以前レビューした「KEFINE Loric」と組み合わせて、音と使い勝手を見ていきたいと思います。

HiFiGo様よりご提供いただきました。

製品の紹介

パッケージデザイン

パッケージは白を基調に、音符や星のイラストを散らしたポップなデザイン。
中央に本体のイラスト、右下に「U3」の製品名を大きく配置しています。

MUSEHiFi U3のパッケージ

付属品・DAC本体

付属品は、アプリのダウンロード方法を書いた案内カードのみ。
USB Type-Cの端子は本体に直付けなので、変換ケーブルなども付いていません。

付属のアプリ案内カード

本体はかなり小さく、重量は18.8g。
USB Type-Cの端子が本体から直接伸びるT字型の形をしていて、スマートフォンに挿すとケーブルでぶら下がらず、端末に沿うように収まります。

左右の端にイヤホン端子があり、片側が3.5mm、反対側が4.4mmのバランス出力です。
最大出力は3.5mmで105mW、4.4mmで125mW(いずれも32Ω)。
DACチップにはKT02H20P、アンプ段にはSG Micro社のSGM8262を使い、デコードと増幅を別々のチップで担う構成です。
PCMは最大32bit/384kHz、DSDは128まで対応しています。

バッテリーは内蔵しておらず、接続したスマートフォンやPCから給電して動きます。
対応機器はAndroid、Windows、macOS、USB Type-CのiPhoneです。
本体にボタンはなく、音量や再生の操作は接続した機器側で行います。

MUSEHiFi U3の本体
MUSEHiFi U3の端子側(1)
MUSEHiFi U3の端子側(2)

販売先のストア情報

「MUSEHiFi U3」は、以下のストアでご購入いただけます。

MUSEHiFi U3
MUSEHiFi U3

スマートフォンに挿してもぶら下がらないT字型。
3.5mm/4.4mmの両出力と5バンドPEQを備えた、コンパクトなUSB DAC

レビュー

レビュー環境

本記事のレビューは、以下の環境で行いました。

イヤホンKEFINE Loric
ケーブル付属ケーブル(3.5mm)
接続環境PC

音質・使用感

今回は「KEFINE Loric」と組み合わせ、3.5mm出力へつないで試聴しています。

kefine loric tmb
KEFINE Loric – エントリークラスに加わる、明るく芯のある新選択
低価格帯ながら、クリアなボーカルと煌びやかな高音域を軸に、低音の存在感もしっかり残したエントリークラス。参考価格は約5,…

音質

個人的に、出音はDACよりも下流にあるイヤホンなどの傾向に左右されやすく、上流に位置するDACは音の大まかな味付けを担う立ち位置だと思っています。
その中でU3は、強い味付けでイヤホンの個性を塗り替えるタイプではなく、つないだイヤホンの持ち味をクセなく素直に引き出してくれる方向性が伺えます。

なので、聴こえてくるのはLoricらしさをしっかり残した音。
クリアなボーカルと煌びやかな高音域が前に出て、低音は重厚とまではいかないものの、芯を残して下から支えてくれます。
低〜中音域の少し温かみのある質感と、高音域のやや寒色寄りの明るさの対比も、Loricの持ち味として素直に出てきます。

無音時のノイズ感も気にならず、本体の発熱も気になるほどではありませんでした。

DACで音をガラッと変えるというより、気に入っているイヤホンの音をそのまま、スマートフォンから手軽に持ち出したい方に向いた性格です。

アプリ・Webドライバー

設定は、Androidなら専用アプリ「WalkPlay」、iPhoneやPCならWebブラウザで開くWebドライバーで行います。
Webドライバーは、以下のページから開けます。

https%3A%2F%2Fpeq.szwalkplay
WalkPlay

アプリを開くと接続中の機器の情報が表示され、ここから工場出荷時の状態へのリセットや、ファームウェアの更新も行えます。

WalkPlayアプリのデバイス画面
WalkPlayアプリのファームウェア更新画面

PEQは、PURE/POP/ROCK/VOCAL/BASS/FLAT/CINEMA/GAMEの8種類のプリセットに加え、CUSTOMから自分好みの設定を作れます。
編集画面では5バンドそれぞれの周波数、Q値、ゲイン、フィルターの種類を調整でき、下には全体の補正カーブとDACの再生音量(+3.0dB〜-6.0dB)のスライダーが並びます。
カーブが赤い点線を超えると歪みやノイズの原因になるという注意書きもあり、ゲインを上げすぎたときに気付きやすいのは親切だと思います。

WalkPlayアプリのプリセット一覧
WalkPlayアプリのカスタムPEQの追加画面
WalkPlayアプリのPEQ編集画面

ONLINEのタブでは、ほかのユーザーが公開したPEQの設定を検索して読み込めるほか、MY SHAREから自分の設定を共有することもできます。
MICのタブにはマイクの入力ゲインを左右別に調整する画面もありますが、メーカー曰く、イヤホン端子は出力専用で、ヘッドセットのマイク入力には対応していないとのことです。

WalkPlayアプリの公開PEQの検索画面
WalkPlayアプリのマイク設定画面

PCでは、Webブラウザで開くWebドライバーから、アプリとほぼ同じ内容を大きな画面で操作できます。
アプリでは分かれていた機器の情報、PEQの編集、プリセットの一覧が、1つの画面にまとめて並びます。

PCで開いたWalkPlayのWebドライバー

ただ、アプリもWebドライバーも、使うにはアカウントの作成とログインが必要なようです。
設定の同期などに使うならアカウントが要るのも分かりますが、挿してすぐサクッと調整したい場面では、正直ここは手間に感じました。
簡単に使いたいという意味では、アカウントなしで設定できるほうが圧倒的に良いので、今後の改善に期待したいところです。

まとめ

「MUSEHiFi U3」は、スマートフォンに挿したまま持ち歩きやすいT字型の小さな本体に、3.5mmと4.4mmの両出力とPEQを詰め込んだUSB DACです。
音はクセが少なく素直で、Loricと合わせた今回も、イヤホンの持ち味がそのまま聴こえてきました。

惜しいのは、アプリでもWebドライバーでもアカウントが必要な点。
ここが気にならないなら、4.4mmのバランス接続をスマートフォンで手軽に試したい方や、手持ちのイヤホンの音をそのまま外へ持ち出したい方にとって、検討しやすい1台だと思います。

今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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