こんにちは。
今回は、IO AUDIOより発売中のイヤホン「VOLARE」のレビュー記事となります。
※本製品は、AliExpress様よりご提供いただいております。
このような機会をいただけましたことに、感謝いたします。
製品の概要
「IOAUDIO VOLARE」は、新興ブランドIOAUDIOが送り出すフラッグシップイヤホンです。
同社は「測定と音楽的バランスの両立」を掲げており、本製品では人間の耳の平均的なHRTF(頭部伝達関数)に基づいたチューニングを採用。
実測に裏打ちされた、自然で整ったサウンドを目指しています。
ドライバー構成は、8mm径のカスタムダイナミックドライバーを低音域用に、4基のバランスド・アーマチュアドライバーを中音域に、そして4基のEST(静電型)ドライバーを高音域に割り当てた、いわゆるトライブリッド方式を採用しています。
電子クロスオーバーによる4-Way設計により、各帯域のつながりを重視したチューニングが施されています。
周波数特性は10Hz~40kHzと幅広く、可聴帯域を大きくカバー。
感度は121dB/Vrms(1kHz)、インピーダンスは4.8Ωと高効率で、ポータブル環境でも十分に駆動可能です。
価格帯は実売価格599ドルに設定されており、同価格帯の競合と比べても豪華なドライバー数と設計思想を特徴としています。
販売先のストア情報
「IOAUDIO VOLARE」は、以下のストアでご購入いただけます。
製品の紹介
パッケージ構成
パッケージは黒を基調とした、落ち着いたデザインです。
正面にはシンプルに「VOLARE」のロゴが配置され、右下には「1DD × 4BA × 4EST」というドライバー構成が明記されています。
背面には主要なスペックや周波数特性グラフが印刷されており、製品の特徴を一目で把握できる内容になっています。
付属品
付属品は、単なるオマケではなく「開封体験の一部」として緻密に設計されています。
外箱の内部は引き出し式のボックス構造になっており、段ごとにケーブル、イヤーピース、アダプタ、マニュアルなどが整然と収納されています。
無造作に詰め込まれることが多い一般的なイヤホンとは異なり、ユーザーに“丁寧に迎え入れられる”印象を与えるこだわりの仕様です。
付属ケーブルは銀メッキOFC 8芯で、モジュラープラグ方式を採用。
3.5mm/4.4mmの端子を差し替えて利用でき、さらに6.35mm変換アダプタも付属しているため、DAPから据え置き環境まで幅広く対応可能です。
イヤーピースは5種類が同梱されており、それぞれ異なる形状や音響特性を持つラインナップです。
たとえば「IO-TW45」「IO-TT55」「IO-ST50」など、純正でこれほど豊富な選択肢を揃える製品は珍しく、ユーザーが自分の耳に合ったフィット感と音の傾向を選べる点が魅力です。
さらに、質感の高いレザーケースが付属。イヤホン本体を安全に収納できるだけでなく、外観の高級感も演出しています。
加えて、取扱説明書や保証カードといった付属書類も整っており、製品全体として「ハイエンドなイヤホン」にふさわしいパッケージングとなっています。

イヤホン本体
筐体デザインは、同ブランドのセカンドモデル「SOGNO」と共通の設計思想に基づいています。
フェイスプレートには葉脈のような模様があしらわれ、光の角度によって複雑に表情を変えます。
シェル全体にはラメが散りばめられており、ブラック基調ながらも煌めきのある質感が独特の存在感を放っています。
ノズル径は6.5mmとやや太めで、イヤーピース選びの自由度は広い一方、装着感はしっかりと耳に収まる印象です。
医療グレード樹脂をベースに3Dプリントで精密成形されており、シームレスで滑らかな仕上げはハイエンドイヤホンにふさわしい完成度といえるでしょう。
ハウジング側面には「VOLARE」のロゴが控えめに刻まれています。
全体的に派手すぎないデザインバランスを保ちながら、所有欲を満たす高級感を演出しています。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビュー時における構成は、以下のとおりです。
| イヤーピース | final Eタイプ |
| イヤホンケーブル | 付属ケーブル(4.4mm) |
| DAC・アンプ | D&A Alpha Pro |

試聴曲(白銀の殲滅者 / Tak_mfk)
全体的な音色・各音域のバランス
全体的な音色として、私自身のイメージは「ニュートラル」だと感じました。
過度に派手な味付けをせず、自然でクリアなバランスに仕上がっており、情報量が多い楽曲でも音が団子にならず整理されている印象です。
各音域のバランスについては、以下のとおりです。
低音域
低音域は、量感がしっかりと確保されており、迫力のある沈み込みが感じられます。
キックのアタックはタイトでレスポンスが速く、EDMやサイバー系トラックとの相性は抜群です。
一方で、低音域がやや持ち上がった特性を持っているため、楽曲によっては低音が前に出すぎて全体を支配してしまう瞬間があります。
重心の低さを活かした迫力ある鳴り方と引き換えに、繊細さを求めるリスナーには少し強めに感じるかもしれません。
中音域
中音域は比較的フラットで、過度に癖のないナチュラルなバランスです。
シンセやリードのメロディラインは輪郭が明瞭で、複数の音が重なっても分離がしっかり保たれています。
中音域の密度はフラット寄りで厚みが控えめなため、音数の少ない楽曲では若干ドライに聴こえる場面もあります。
その分、情報量の多い曲でもごちゃつかず整理されており、クールで見通しの良いサウンドを楽しむことができそうです。
高音域
高音域は、ESTドライバー搭載機らしい繊細さと抜けの良さが際立ちます。
シンセの高音やハイハットの粒立ちが細かく、10kHz付近から上の帯域で空気感や開放感をしっかりと演出しています。
ただし、特性上では超高域は少し穏やかに落ち込むため、極端な煌びやかさや派手さを期待すると控えめに感じるかもしれません。
その代わり刺さりや疲れやすさは抑えられており、長時間のリスニングであっても安心して楽しめる点が好印象です。
まとめ
「IOAUDIO VOLARE」は、迫力のある低音と繊細な高音を両立させつつ、全体をニュートラルに整えたイヤホンです。
情報量が多い楽曲でも音が団子にならず、整理されたサウンドを楽しめる点が大きな魅力といえます。
一方で、このイヤホンはイヤーピース選びによって印象が大きく変わります。
相性の良くないイヤーピースでは軽いサウンドに感じられることがあり、本来のポテンシャルを発揮しきれません。
だからこそ、自分の耳に合ったイヤーピースを見つけ出した時、VOLAREは真の力を解き放ち、その音の奥深さを存分に堪能できるはずです。
ちなみに、私は試聴の関係でEタイプを使うことが多いのですが、こういったクセのあるイヤホンは「TANGZU Tang Sancai」が大抵しっくりと来ていますね。
装着感は良いものだと思っているので、よければぜひ合わせてみていただければと思います。
IOAUDIO VOLAREは「装着の最適解を探す楽しみ」を含めて完成するイヤホン。
ぜひ、自身にとってベストなフィットを探しながら、このイヤホンが描き出す豊かな音世界を体験してみてください。
バーチャル試聴
バイノーラルマイク(HEADREC Binal 2)で収録した、イヤホンの音です。
あくまでも参考値となりますので、実際に皆さまの耳で試聴された印象とは大きく異なる可能性があります。
今回のレビューは以上です。
お読みいただきありがとうございました。








