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【レビュー】Pimax Crystal Super – 視界を塗り替える、最もクリスタルな一台

こんにちは。
今回は、PimaxよりリリースされたVRヘッドセット「Crystal Super」のレビューをお届けします。

※本製品は、Pimax様より期間限定で貸し出していただきました。
 このような機会をいただけましたことに、心より感謝いたします。

製品の概要

「Pimax Crystal Super」は、Pimaxが提供するフラッグシップクラスのPCユース向けVRヘッドセットであり、最高水準の視覚解像度・光学性能・映像制御技術を集約した製品です。

本製品は、「片目3840 x 3840ピクセルのQLED + MiniLEDパネル」を搭載し、視野角(Field Of View、FOV)1度あたりの画素数は最大で「57 PPD(Pixels Per Degree)」という、世界初のRetina級の映像スペックを誇っています。
例えるならば、人間の視力に近づくレベルの視認性を実現しており、特にフライトシミュレーターやプロフェッショナル用途において精密な表示が求められるシーンで大きな恩恵があります。

Superには複数のモデルバリエーションが存在し、視野角を重視した「50PPDモデル(135°)」、解像度密度を優先する「57PPDモデル(120°)」、そして有機ELパネルを搭載した「8K Micro-OLEDモデル(HFOV 103〜105°)」など、それぞれ用途に応じて選択が可能です。

また、全モデル共通で非球面ガラスレンズとローカルディミング機能を備えており、深い黒と鮮明なハイライトを両立。IPD(瞳孔間距離)は自動調整に対応し、ユーザーに合わせた最適な視界が得られます。
さらに、アイトラッキングに連動したダイナミック・フォビエイテッドレンダリングにも対応し、GPU負荷を最適化しながら映像の高精細さを維持します。

トラッキングはインサイドアウト方式を採用しつつ、Lighthouse対応フェイスプレートを装着することで、より高精度な外部トラッキング環境への拡張も可能。
DMASヘッドホン、5mケーブル、各種オプションと互換性があり、PCVRユーザーのニーズに応じた柔軟な構成が可能です。

Pimax製品は、過去に「Pimax Crystal」ならびに「Pimax Crystal Light」のレビューを行っています。
同等の仕様となる部分については割愛しておりますので、気になる方は関連記事をご参考いただけますと幸いです。

販売先のストア情報

「Pimax Crystal Super」は、以下の公式ストアで購入可能です。

Pimax-Crystal-Super-HMD
Pimax - 世界的なハイエンド・高解像度VRデバイスプロバイダー

限定情報:お得なクーポンコード & 6月末までの期間限定キャンペーン

現在、「Crystal Super」を購入予定の方に向けた、耳寄りの情報です!
本ブログの読者さま限定のクーポンコードと、開催中の期間限定キャンペーンについてお知らせします。

✅ クーポンコード:unitea

ご注文時に上記のクーポンコードを入力することで、前払い料金の3%分(4,499円)の割引が適用されます。
サブスクリプションサービス「Pimax Prime」への加入を前提とした価格構成の中でも、確実に活用できる特典となっていますので、購入を検討されている方はぜひお忘れなく。

🎧 キャンペーン内容:DMASイヤホンを全員に無償提供(6月末まで)

さらに、2025年6月末までに「Crystal Super」をご購入いただいた方には、「DMASイヤホン」が無償で同梱される期間限定キャンペーンも実施中です。

「DMASイヤホン」は標準装備のSMASイヤホンに比べ、より高い解像度と定位感、豊かな音場表現が得られる上位オーディオモジュールであり、Pimaxユーザーの中でも非常に人気のあるアップグレードパーツのひとつです。

本来は別売りで提供されることの多いこのオーディオモジュールが、追加料金なしで手に入るのは非常に貴重なタイミング
性能面・コスト面の両面で大きなメリットとなるため、導入を検討されている方にとっては今が最もお得な機会といえそうです。

製品スペック / モデルの選び方

スペック比較表:Crystal Super(各モデル) vs Crystal Light

Pimaxが既に販売中の「Crystal Light」と、今回の「Crystal Super」のスペックを比較表にしました。

「Crystal Super」は単一の製品ではなく、光学エンジンやディスプレイ方式の異なる複数のバリエーションが存在します。
一方の「Crystal Light」は、同様の筐体デザインを採用しながらも、コストパフォーマンスを重視したモデルで、エントリーユーザー向けとして位置づけられています。

以下の比較表では、各モデルごとのスペックや特徴を項目ごとに整理しています。
「Crystal Super」を検討中の方はもちろん、「Crystal Light」との違いを把握したい方にとっても、ぜひ参考になれば幸いです。

項目 Super
QLED 50PPD
Super
QLED 57PPD
Super
Ultrawide
Super
8K Micro-OLED
Crystal
Light
解像度(片目)3840×38403840×38403840×38403840×35522880×2880
PPD5057非公開非公開約35
視野角(HFOV)135°120°140°103〜105°120°
リフレッシュレート72Hz / 90Hz72Hz / 90Hz72Hz / 90Hz最大90Hz最大120Hz
スクリーンQLED + MiniLEDQLED + MiniLEDQLED + MiniLEDMicro-OLEDQLED + MiniLED
ローカルディミングありありありありあり
IPD調整自動(58〜72mm)自動(58〜72mm)自動(58〜72mm)自動(58〜72mm)手動(58〜72mm)
フォビエイテッドレンダリングダイナミックダイナミックダイナミック 2.0ダイナミック 2.0固定
トラッキング方式インサイドアウト(Lighthouse対応)同左同左同左同左
重量(目安)約815g約815g約815g約815g約660g
価格(税込) 前払い金:149,999円
基本契約料:180,000円
前払い金:149,999円
基本契約料:180,000円
前払い金:149,999円
基本契約料:180,000円
前払い金:235,869円
基本契約料:134,879円
前払い金:11,6599円
基本契約料:46,595円

価格についての補足説明

PimaxのVRヘッドセットは、サブスクリプションサービス「Pimax Prime」の契約を前提とした価格設定です。
契約は「前払い金」と「基本契約サービス料」の組み合わせとなっており、Pimax Playアプリ内での一括または分割(月額)支払いが可能です。

すべての支払いが完了したタイミングで、デバイスとソフトウェアは永久的に利用可能となるといった仕組みです。
そのため、トータルの支払い料金を確認したうえでご検討いただくことを強くお勧めいたします。

モデル別:おススメはどれ?

使用目的・重視点 おすすめモデル コメント
最大解像度・細部の精密表示 Crystal Super 57PPD 片目3840×3840・57 PPDの高密度映像。
フライトシムや3D設計などに最適。
広い視野角で没入感を重視 Crystal Super 50PPD / Ultrawide 135〜140°の広視野角により、視界全体を包むような体験に。
映像美・コントラストの高さ Crystal Super 8K Micro-OLED OLEDならではの深い黒と発色。
映画・夜景・自然風景に強い。
価格・軽さのバランス重視 Crystal Light 約35PPDで基本を押さえた構成。
軽量設計で快適性も◎。

チェックポイント:モデル選びで押さえておきたい5点

PimaxのVRヘッドセットには様々なモデルがあり、初心者が選ぶにはちょっと複雑で頭を悩ませられます。
そんな方のためのチェックポイントや、おススメのモデルを選ぶための診断チャートを用意してみました。

  1. 解像度・PPD(Pixels Per Degree)の違い
    PPDは「1度あたりに表示されるピクセル数」を示し、視覚的な精細さを左右します。
    「Crystal Super」の57PPDモデルは、フライトシムや建築・設計分野のように、細部まで明瞭に確認したい用途に最適。
    一方、「Crystal Light」のような35PPDモデルでは一般的な用途には十分ですが、細かい文字の判読や精密表示にはやや不足感が出ることもあります。
  2. 視野角(FOV)の体感差
    視野角が広いと「視界全体が包まれるような没入感」が増します。
    特に、Ultrawideモデルの140°視野角はVRの中でも屈指の広さで、レース・アクション・シネマ系コンテンツに強力。
    標準的な120°程度でも十分な臨場感は得られるので、バランス重視の人は57PPDやLightでも問題なし。
  3. 映像の表現力(パネルの違い)
    ・QLED + MiniLED:明るくメリハリのある画質で、日中の使用にも強い。
    ・Micro-OLED:暗所に強く、黒が深く沈むので、映画やナイトシーンに適しています。
    鮮やかさ・発色にこだわる人はMicro-OLEDを、明暗差がはっきりした映像を好むならQLEDモデルがベスト。
  4. 快適性と重量バランス
    「Crystal Super」の各モデルは、フル機能を搭載しているぶん重量が約815gと重め。
    長時間のプレイやVRフィットネスなど、装着時間が長くなる用途では約660gの「Crystal Light」が快適。
    フィッティングが合えば「Crystal Super」も快適に使えますが、およそ150gの差はそれなりに感じるので注意。

診断チャート:あなたにとってのおススメモデル

❓ Q1. 解像度の高さ・細かさにこだわる?

→ はい ▶ Crystal Super 57PPD
→ いいえ ▶ 次の質問へ


❓ Q2. 視野角の広さ(140°)に没入感を求めたい?

→ はい ▶ Crystal Super Ultrawide
→ いいえ ▶ 次の質問へ


❓ Q3. 暗いシーンや映画の映像美を最重視?

→ はい ▶ Crystal Super 8K Micro-OLED
→ いいえ ▶ 次の質問へ


❓ Q4. 軽さ・価格・取り回しやすさを重視?

→ はい ▶ Crystal Light
→ いいえ ▶ Crystal Super 50PPD(バランス重視モデル)

あくまでも参考程度ではありますが、皆さまにとって最適なモデルを選ぶ一助になりましたら幸いです!

パッケージ構成

開封の儀

Pimax Crystalシリーズは、製品ごとにパッケージの仕様がやや異なっており、モデルによって梱包スタイルや外箱デザインに違いがあります。

今回お借りした「Crystal Super」は、専用デザインのマットブラックのボックス2つに分かれて梱包されており、開封時からプレミアムモデルらしい存在感を感じられる仕様となっていました。

一方、写真右側に映っているのは「Crystal Light」のパッケージです。
こちらはややシンプルな構成で、内容物が1つの大箱にまとめられている点が特徴的です。
モデルによって梱包形態や緩衝材の配置に若干の差異があるようですが、いずれも輸送を意識した丁寧な設計になっています。

なお、今後の出荷分については、パッケージデザインや構成が変更される可能性もあると思われ、製品ロットによって若干の違いが見られるかもしれません。

付属品

「Crystal Super」に同梱されている付属品は、PCVRセットアップに必要なケーブル類・電源関連パーツが一式そろった、実用的かつコンパクトな構成となっています。
コントローラーは「Crystal Light」までと同様に、リング付きのまったく同じデザインとなっており変わり映えはありませんでした。

内容としては、まず本体用の電源アダプターに加えて、各国の電源規格に対応したコンセントプラグが4種用意されており、国内外問わず柔軟に使用できるよう配慮されています。
また、USBケーブルや本体接続用の専用ケーブルも同梱されており、PCとVRヘッドセットをつなぐための初期セットアップに困ることはありません。

それぞれの付属品は、個別に静電防止袋で丁寧に梱包されており、開封時にも扱いやすく、必要なアイテムがすぐに見つかるよう整理された状態で封入されているのも印象的です。
一見するとシンプルな構成ですが、余計なものは省きつつ、必要十分な実用性がしっかり確保されていると感じました。

なお、本体のご紹介で後述しますが、新型のヘイローマウントや現時点での購入特典(DMASイヤホン)も同梱されていました。

特に印象的だったのが、フェイスクッション取り付け部のプラパーツ構造。
従来は着脱に少し力が必要だった部分が、今回は磁石によって四隅をホールドする方式に変更されており、ワンタッチ感覚で簡単に着脱できるようになっている点が非常に好印象でした。

さらに、パーツの設計そのものも見直されており、前機種で見られた“折れそうなツメ構造”がほぼ省略されたことで、破損リスクが低減。
シンプルな構造に見えて、ユーザー視点での扱いやすさが明確に向上しています。
(左側が「Crystal Super」、右側が「Crystal Light」です。後者は別途、VRsatileのレンズを装着しています。)

製品の紹介

それでは、「Crystal Super」(左)と「Crystal Light」(右)を並べつつ比較を交えて、今回の製品紹介へ移りたいと思います。
実際に見比べてみることで、筐体や光学系の大きな違いを視覚的にも再確認することができました。

両者とも同じプラットフォームをベースにしていますが、外観やモジュール構成には細かな違いがいくつもあります。

交換可能な光学ユニット構造

「Crystal Super」の最大の特徴ともいえるのが、ワンタッチで着脱可能な「光学ユニット(レンズ+ディスプレイ一体パーツ)」構造です。
今回装着されていたのは「50PPD QLED」モデルで、「片目3840 x 3840ピクセル」の高解像度QLED + MiniLEDパネルを内蔵。MiniLEDに対応したローカルディミングゾーンも、このユニット内部に集約されています。

取り外し自体は本体下部のツマミを内側に引くだけで、内部の専用コネクタから光学ユニットが脱着できる構造となっているため、特別な工具などは一切不要です。
スペック比較表で触れていた(57PPD / Ultrawide /8K Micro-OLED)といった、目的に合わせた光学ユニットへの交換に対応しています。

この柔軟な構成は、一台のVRヘッドセットで複数の映像体験を楽しむことができるという意味で、将来性の高いアーキテクチャといえます。

レンズ構造の違いと見た目の印象

「Crystal Super」に搭載された非球面ガラスレンズは、
社内および外部パートナーによる精密な品質管理体制のもとで設計・製造されているとのことです。

このため、光学的な歪みや製造ロットによるばらつきが出にくく、
常に安定したクリアな視界が得られるように作り込まれている印象を受けました。

一方で、「Crystal Light」にも同様の光学設計が採用されているものの、
レンズ表面の反射コートや色味のチューニングには、「Crystal Super」のほうがやや上質な仕上がりが見られました。

実際に両モデルを並べて見比べてみると、
「Crystal Light」も高品質ではあるものの、「Crystal Super」のほうが明確に「上位機らしさ」を感じられる内容となっています。

とくに印象的だったのが、視野が約35PPDから50PPDに広がったことで、没入感が格段に向上した点です。
また、映像の色味にもややビビッドさがありつつも、非常に鮮明で立体感のある描写がより強調されるといった印象でした。

やや気になる点としては、白っぽい極端に明るい色の表現に個体差を感じます。

Tobii製アイトラッキングの強みと効果

「Crystal Super」には、Tobii製のアイトラッキングモジュールが標準搭載されています。
Tobiiは視線追跡技術の分野において世界的な実績を持つ企業であり、その検出精度・追従性・安定性は、業界トップクラスの評価を受けています。

実際の使用においても、その精度の高さと使いやすさが随所に感じられました。

  • 視線移動の追従が非常にスムーズで、UIフォーカス操作に対するレスポンスも速い
  • 視野中央への注視が即座に検出され、フォビエイテッドレンダリング(DFR)との相性も良好
  • 左右のまばたき検出や自動IPD調整も、安定して正確に動作

これらが自然に連動することで、ユーザーが意識せずに“目線で操作している”ような直感的な操作体験が成立します。
PICOやMetaといった、一部VRヘッドセットでもアイトラッキングは搭載されていますが、Tobiiの実装は滑らかさ・反応速度・視線ロストの少なさにおいて一歩リードしている印象です。

近視ユーザー向け:Hons VRレンズの使用感

私は近視のため、「Hons VR」製の視力矯正レンズを「Crystal Super」に装着して使用しています。
このオプションレンズは、VRヘッドセットにおける視力補正手段として非常に実用的で、装着時の安定感も良好。
また、アイトラッキング機能との干渉も一切見られず、精度や挙動にも乱れはありませんでした。

ただし、使用中にまつ毛がレンズ表面に軽く触れるような感覚がありました。
この点は、「Crystal Light」使用時にも同様に感じられたため、どちらかといえばHons VRレンズの構造的な仕様によるものと考えられます。

なお、Tobiiのアイトラッキングはこのようなレンズ装着下でも安定動作しており、視力補正の有無に関係なく、ユーザーの目の形状にも柔軟に追従する優れた対応力があることが実感できました。

総合的な使用感とディテールのこだわり

新型ヘイローマウントの快適性と、少し惜しいホールド感

「Crystal Super」では、新設計のヘイローマウント構造が採用されています。
頭部全体に沿って負荷を分散させることで、長時間装着時の圧迫感を軽減する設計が施されています。
ダイヤルによるサイズ調整もスムーズで、装着のしやすさという点ではよく考えられた構造といえます。

ただし、ホールド感そのものはそこまで強くなく、やや“柔らかい固定感”に留まる印象。
これまでPimax製品に付属・販売されていた「コンフォートヘッドバンド」と比較すると、しっかりとしたフィット感や安定性では一歩譲る印象がありました。

特に動きの多いプレイや、姿勢の変化を伴うコンテンツでは、固定力に対して不安を感じるシーンも一部あるかもしれません。

装着性そのものは快適ですが、ホールド力重視のユーザーにとっては、
今後のアップデート版や新たなオプションの登場に期待するといった選択肢も視野に入れた方が良さそうです。

DMASイヤホンは「音の没入感」を高める必須級オプション

「Crystal Super」で利用できる「DMASイヤホン」は、Pimax製のVRヘッドセットの中でも上位グレードのオーディオ体験を提供するオプションです。
このイヤホンは前世代と共通仕様で設計されているため、すでにDMASを所有しているユーザーはそのまま再利用することが可能です。

標準搭載のSMASイヤホンと比べて、音場の広さや高音域の伸びに明確な違いがあり、映像と音響の両面から没入感を高めたい方にとっては非常に価値のある選択肢となるでしょう。

RGBライトでPimaxらしさを演出──存在感のあるデザインへ

「Crystal Super」のフロントフェイスには、鋭く発光するRGB LEDバーが組み込まれています。
今までは銀色の単なる光沢パーツでしかなかった箇所でしたが、見た目のインパクトとPimaxブランドらしさを強く印象づけるアクセントとなり得ています。

また、このLEDはカラーや明るさのカスタマイズが可能で、ユーザーの好みに応じた演出が楽しめる仕様。
いわゆるゲーミング部屋や暗所でも一定の存在感があり、VRヘッドセットそのものが一種の“デバイスとしてのかっこよさ”を持っていることを感じさせてくれます。

デザインや装着感においても、Pimax Crystal Superは実用性と所有欲を両立した完成度。
ハードウェアとしての「見せ方」にも一切の妥協がない、こだわりの詰まった一台といえるでしょう。

Crystal Superの魅力とその真価

ここまで紹介してきたように、「Crystal Super」は単なる高解像度VRヘッドセットという枠を超えて、Pimaxの技術力とユーザー目線が細部にまで反映された、完成度の高いフラッグシップモデルに仕上がっています。

とくに注目すべきは、交換式の光学ユニット構造とTobii製のアイトラッキングの統合です。
50PPDモデルがもたらす広大な視野と鮮明な描写は、従来のモデルと比較しても明確に進化しており、視線操作や自動IPD調整との連携によって、より直感的で自然なVR体験を実現しています。

さらに、VRヘッドセット本体は将来的な拡張を前提としたモジュラー設計となっており、「57PPD / Ultrawide / Micro-OLED」といったユニットへの換装が視野に入る柔軟性の高さも魅力です。
このアプローチにより、一台のVRヘッドセットを長く使い続けながら、ニーズに合わせたアップグレードが可能になります。

一方で、「Crystal Light」も同一プラットフォームをベースにした製品であり、価格を抑えつつもPimaxシリーズらしい基本設計や光学性能の良さをきちんと継承。
これにより、ユーザーの用途や予算に応じて最適なモデルを選択できるラインナップが整えられている印象です。

とはいえ、すべてが“完璧”というわけではありません。
このあと紹介するセクションでは、実際の使用を通じて感じた気になるポイントや、「あと一歩こうだったら…!」と思った点について、より個人的な視点で掘り下げていきたいと思います。

その実力は果たして「Super?」ゆに茶的視点レビュー

マイク音質 & アイトラッキングのチェック

「Crystal Super」とPICO 4 Proを実際に使用し、マイク音質とアイトラッキング性能を比較する動画をご用意しました。
どちらもアイトラッキングを搭載したVRヘッドセットということで、私自身としては気になっていた部分です。

動画は以下よりご確認ください。

マイク音質

まずマイク音質ですが、正直なところPICO 4 Proの方がよりナチュラルでクリアな印象を受けました。
声の輪郭や明瞭さにおいて、PICOの内蔵マイクは想像以上に高品質で、ボイスチャット用途でそのまま使えるレベルの完成度を感じます。

一方で、「Crystal Super」のマイク音質はややこもり気味に聞こえ、音の抜けや声の芯が少し物足りなく感じる場面もありました。
特に比較するとその差が浮き彫りになりますが、製品全体としての完成度や将来的なソフトウェア改善に期待したいところです。

「Crystal Super」は視覚性能に圧倒的な強みを持つモデルなだけに、音声面でもその名にふさわしいクオリティに仕上がっていくことを願っています

アイトラッキング精度

アイトラッキングについては、「Crystal Super」のほうがレスポンスも正確さも上という印象です。
目線の追従やウィンクへの反応など、自然な視線入力が可能で、まさに“表現力が極まったトラッキング”として活用できる精度に仕上がっています。

PICO 4 Proも一定の性能はあるものの、左右の瞬き検出がやや不安定だったり、目線の移動への追従速度に課題がある印象でした。
ただし価格帯を考慮すれば十分な精度とも言え、UIナビゲーションなどには問題なく使用可能です。

体感上の視野をチェック

WimFoVってなに?

「Crystal Super」の実際の視野感を、ユーザー目線で測定できるツール「WimFoV(What is my Field of View?)」を使ってチェックしてみました。

このツールでは、VRヘッドセットを装着した状態で見える視界の大きさを左右・上下方向に数値化でき、カタログスペックではわからない“リアルな視野の広がり”が可視化されます。

測定結果と、実際に見えた映像の所感

今回の測定結果は以下のとおりです。

  • 左右方向の有効視野角:片目あたり 約59~61°(両目合計で実質 約104~116°)
  • ステレオ重複率(中央の重なり視界):65.31%
  • 全方位カバー率(球体換算):22.36%

なお前項までのとおり、私はは近視のため「Hons VR」製の視力補正レンズを装着した状態で測定を行っています。
そのため、裸眼での使用環境とは若干の数値差が出る可能性がある点については、あらかじめご留意ください。

測定値としては、Pimaxが公称値として謳う「50PPD QLEDモデルの水平方向FOV(135°)」には及びませんが、実体感としてはカタログ値に劣らない広がりがしっかりと感じられる内容でした。

特に、インターネット上に投稿されている「Crystal Light」のユーザー測定と比較しても、水平方向により広い視界が確保されており、“包まれるような没入感”が得られていることを実感しています。

また、上方向の視野についても、特に前傾姿勢での使用時に画面の欠けや映像の切れがほとんど気にならないという点は、非常に高評価です。

このように「Crystal Super」は、高解像度・高密度ディスプレイの恩恵を“視野全体”でしっかりと体感できる構成になっており、ユーザー環境による個体差を踏まえても、没入体験の質の高さは間違いないと感じました。

良かった点 x 気になった点

良かった点:他社を圧倒する映像美は健在

「Crystal Super」の「50PPD QLED」モデルを実際に使用してみて、まず目を引いたのはその映像の精細さです。
「片目3840 x 3840ピクセル」の解像度に加え、MiniLEDによるローカルディミングが効いた高コントラストな描写は、シーンごとの陰影や光の表現にリアリティをもたらしてくれました。
特に文字情報やディテールの視認性は非常に高く、視線を動かしても解像感が損なわれにくい点は、大きな魅力です。

また、Tobii製のアイトラッキングモジュールは、視線の追従性・瞬き検出・自動IPD調整のどれもが非常にスムーズで、実使用においても精度の高さが実感できました。
とくにUI操作との連携では“意識せず目で操作できる”ような直感性があり、他社製アイトラッキング搭載機よりも自然な操作感を感じることができました。

光学系の構造についても、非球面ガラスレンズを含むユニットごとに厳密なクオリティコントロールが施されており、個体差の少ない安定した視界が得られます。
交換式の光学ユニット構造も非常に柔軟で、将来的なユニット(57PPD / Ultrawide / 8K Micro-OLED)へのアップグレードにも対応しており、1台で複数の体験を楽しめる将来性の高さも光ります。

さらに、RGBライティングによる外観のカスタマイズ性、DMASイヤホンとの組み合わせによる音の没入感、そして高級感のあるデザイン全体を含め、「所有する満足感」をしっかりと支えてくれる完成度に仕上がっていると感じました。

気になった点:細部の使い勝手に引き続き課題あり

一方で、使用する中でいくつか改善を望みたくなる点もありました。

まず、付属のコントローラーについてですが、従来どおりの「リング付きデザイン」がそのまま採用されており、最新のフラッグシップモデルとしてはやや古さを感じる部分です。
Meta QuestやPICOなどがすでにリングレスへと進化していることを踏まえると、より洗練された新設計の登場を期待したいところです。

また、ルームスケール設定時の初期プロセスにおいて、ヘッドセットを使って部屋全体を見渡す工程が追加されており、目的が分かりにくく手順としても煩雑に感じられました。
初回設定のハードルを下げる意味でも、ユーザーフレンドリーな案内やステップの簡略化が今後望まれます。

また、SteamVR上でレンダリング解像度の変更を行った際に、ゲームを起動したまま設定を変更すると、瞬間的にレイテンシが大きく上昇し、プチフリーズのような状態が頻発し続ける場面が見られました。
これは筆者が使用しているAMD Radeon環境(RX 7900XTX)による影響も考えられ、GPUやドライバー、システム構成によって挙動が異なる可能性があることは留意しておきたい点です。

安定動作を優先する場合、レンダリング設定の変更はゲーム起動前に行うか、変更後に再起動するのが安全だと感じました。
こうした挙動は、今後のソフトウェア更新による改善や最適化に期待したい部分でもあります。

このように、製品全体としての完成度は非常に高い一方で、操作系や周辺環境との相性においては今後のアップデートに期待したい部分も見受けられました。

総評:完成度の高さと「Pimaxらしさ」が光るプレミアムモデル

「Crystal Super」は、これまでのPimax製品で培われてきた技術と設計思想をさらに磨き上げた、“正統進化型”のフラッグシップVRヘッドセットです。

50PPDモデルが描き出す映像の美しさはもちろん、Tobii製アイトラッキングや交換式光学ユニットといったハードウェアの構成力、そしてユーザーの所有欲を満たすディテールへのこだわりは、まさに上位機種の名に恥じない完成度に仕上がっていると感じました。

一方で、ユーザビリティの面では今後の改善が期待される部分もあり、コントローラーの設計やルームスケール設定の分かりやすさといった細部において、さらなる洗練の余地が残されています。

とはいえ、映像体験そのものに対するインパクトは他社製品を一歩リードしており、特に没入感を重視するユーザーにとっては唯一無二の選択肢となるはずです。

「Crystal Light」や「Crystal」からのアップグレードを検討している方はもちろん、より高精度な視覚体験を求めるユーザーにとっても、真剣に導入を検討する価値のある一台だといえるでしょう。

以上、Pimax Crystal Superの徹底レビューでした。

映像体験の頂点を狙うこのモデルは、確かな進化と未来への余白を感じさせてくれます。
少しでも「これは気になる…!」と思った方は、ぜひチェックしてみてください。

今後もPimax製品を中心に、VRヘッドセットの最新動向を追っていきますので、よければSNSやブログのフォローもよろしくお願いします。

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