こんにちは。
今回は、Softearsより発売中のイヤホン「Studio 2」のレビュー記事となります。
※本製品は、HiFiGo様よりご提供いただいております。
このような機会をいただけましたことに、感謝いたします。
製品の概要
「Softears Studio 2」は、中国・深センを拠点とするハイエンドIEMブランド「Softears」によって開発された、2基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載したインイヤーモニターです。
Softearsは、同地域の人気ブランド「Moondrop」と技術的なつながりを持ちながら、プロフェッショナル用途に特化した製品を展開しており、オーディオファンや音楽制作者から高い評価を得ているブランドです。
Studio 2は、Knowles製のBAと独自開発のカスタムBAを組み合わせ、正確かつ自然な音響再現を実現。
ライブステージやスタジオモニタリングをはじめとする現場での使用を想定したチューニングにより、明瞭な定位感と高いモニター性能を備えています。
シェルには医療グレードの樹脂素材を採用しており、耳へのフィット感や遮音性にも配慮。集中したリスニングが求められる環境でも快適に使用できます。
価格はおよそ「169ドル(約25,000円前後 ※為替によって変動)」と、モニター用途のIEMとしては手が届きやすい設定となっています。
販売先のストア情報
「Softears Studio 2」は、以下のストアでご購入いただけます。

製品の紹介
パッケージ構成
「Softears Studio 2」は、ホワイトを基調としたシンプルな外箱に収められており、製品名とブランドロゴが大きくレイアウトされたミニマルなデザインとなっています。
派手な装飾やカラーリングを避けつつも、落ち着いた光沢感とフォント使いにより、スタジオモニターとしての信頼感が演出されています。
パッケージ右下には正規品を示すホログラムステッカーが貼付されており、並行輸入品やコピー品の流通が懸念される中でも、正規性が一目で確認できる仕様となっています。

付属品
「Softears Studio 2」には、日常の使用から保管・メンテナンスまでを幅広くカバーする実用的な付属品一式が同梱されています。
まず、ケーブルには0.78mm 2ピン端子を採用した着脱式のタイプが付属しています。
導体には高純度な5N無酸素銅(OFC)が使用されており、柔軟性に優れた編組構造によって取り回しもしやすく、タッチノイズも最小限に抑えられています。
プラグ形状は3.5mmのシングルエンド仕様で、スマートフォンやDAPとの接続にも対応。
金メッキ処理が施されたプラグ部分や、分岐部のスライダー処理など、価格帯を超えた丁寧な仕上げが印象的です。
イヤーピースはシリコン製のものがS/M/Lの3サイズ(各1ペア)付属しており、標準的ながらも音質と装着感のバランスを意識した選定がなされています。
また、ドライバー部のメンテナンス用としてクリーニングブラシも同梱。
定期的な清掃を前提とした内容になっており、長期的な使用にも配慮が見られます。
収納関連では、耐衝撃性・防滴性を兼ね備えたハードケースが付属し、イヤホンやケーブルをしっかりと保護してくれます。
さらに、ソフト素材の収納袋と、ブランドロゴ入りのメッシュポーチも用意されており、用途や収納量に応じて使い分けることができます。
ユーザーマニュアルは中英併記で、必要な情報を簡潔にまとめた構成。
初めてSoftears製品を手にする方でも安心して使用を開始できるよう配慮されています。
付属品の点数自体はシンプルながら、実用性と品質を重視した選定がなされており、スタジオ用途にふさわしい信頼感のある構成となっています。

イヤホン本体
「Softears Studio 2」の筐体は、マットな質感を持つ医療グレード樹脂を3Dプリントで成形したものとなっており、肌触りはなめらかで装着時の異物感も抑えられています。
フェイスプレートには、片側に「STUDIO2」、もう片側に「Softears」のロゴがシンプルにあしらわれ、全体的に控えめで洗練された印象を与えます。
装着感は非常に良好で、耳の凹凸にフィットするシェル形状により、長時間の使用でも圧迫感が少なく、安定した装着が可能です。
片側の重量は5g未満(実測)と軽量で、遮音性も十分に確保されています。
ノズル径はおよそ「6.4mm」とやや太めに設計されており、装着可能なイヤーピースには一定の制限があります。
とはいえ、軸径が柔軟なタイプであれば多くの汎用イヤーピースに対応可能であり、選択肢が極端に限られるほどではありません。
ノズル先端は段差のないシンプルな構造で、金属フィルターやメッシュといった異物防止機構は設けられていないため、ホコリや耳垢の侵入には注意が必要です。
また、使用開始直後は筐体からわずかに樹脂特有のにおいが感じられる場合があります。
時間とともに軽減していく傾向ではありますが、気になる方はあらかじめご留意ください。
全体としては、スタジオモニターとしての実用性を重視した堅実な設計であり、装着性・遮音性・メンテナンス性のバランスが取れた仕上がりとなっています。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビュー時における構成は、以下のとおりです。
| イヤーピース | final Eタイプ |
| イヤホンケーブル | 付属ケーブル(3.5mm) |
| DAC・アンプ | ONIX Waltz XM10 LTD |
試聴曲(&Z / SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki)
全体的な音色・各音域のバランス
全体的な音色として、私自身のイメージは「暖色寄り」だと感じました。
暖かみを基調とした音色傾向を持ち、輪郭の明瞭さと音の厚みを両立した、バランス感に優れたチューニングがなされています。
いわゆる分析的なモニター系とは異なり、音楽的な温度感や質感を重視した、実用性の高いチューニングが印象的です。
低音域
低音域は、フルBA構成とは思えないほど豊かで残響感のある描写が特徴です。
ベースラインやバスドラムにはしっかりとした量感がありつつ、過度な主張はなく、空間全体を自然に包み込むような柔らかい広がりがあります。
音の出始めから余韻が消えるまでの“鳴り方”がとても自然です。
低音がしっかり沈みながらも、ふんわりと広がっていく様子が丁寧に表現されており、フラットさを維持しつつも音楽への没入感を高めるようなチューニングとなっています。
中音域
中音域は、楽器の描写力が際立っており、ギターやピアノ、ストリングスといったパートが立体的に明瞭に定位します。
密度の高い編成の楽曲でも音の重なりが破綻せず、演奏の細かいニュアンスも丁寧に拾い上げてくれます。
一方で、ボーカルについてはやや奥まった印象があり、楽器とのバランスによっては埋もれがちに感じられる場合もあります。
ただしその傾向は意図的なもので、音全体を俯瞰して聴かせるような設計思想が感じられます。
音楽全体を一枚の絵としてとらえるような、余裕のある聴き方ができる中音域です。
高音域
高音域は、過度な主張を避けながらも、細やかな情報量をしっかりと届ける表現力を備えています。
金物系の音(シンバルやハイハットなど)も自然な響きで広がり、耳に刺さるような強さはありません。
高域がやや控えめであることにより、全体のまとまり感が向上し、長時間の試聴でも聴き疲れしにくい構成となっています。
派手さはないものの、音源に含まれる繊細な響きや空気感を丁寧に引き出しており、落ち着いた高音域を求める方にとって安心して選べる仕上がりとなっています。
試聴に用いた「&Z」では、高域がシンセや金物の残響を自然に支え、楽曲の持つ浮遊感やスケール感を優しく引き立ててくれました。
バーチャル試聴
バイノーラルマイク収録でのバーチャル試聴です。
あくまでも参考値となりますので、実際に皆さまの耳で試聴された印象とは大きく異なる可能性があります。
今回のレビューは以上です。
お読みいただきありがとうございました。



