こんにちは。
今回は、XENNSより発売中のイヤホン「XENNS Mangird Tea Pro」のレビュー記事となります。
※本製品は、AliExpress様よりご提供いただいております。
このような機会をいただけましたことに、感謝いたします。
製品の概要
「XENNS Mangird Tea Pro」は、2基のダイナミックドライバーと6基のバランスドアーマチュア(BA)ドライバーを組み合わせた、8ドライバー構成のハイブリッドインイヤーモニターです。
XENNS(ゼンツ)は、中国・深センを拠点に展開するイヤホンブランドで、高精細かつ芸術的なチューニングを特徴とした製品を多く手がけています。
かつて「Mangird(マンガード)」の名で知られていた同ブランドは、職人技を感じさせる造形と、音楽性を大切にした設計思想で注目を集めてきました。
そのXENNSが手がける「Mangird Tea Pro」は、ダイナミック型2基とバランスド・アーマチュア型6基の計8ドライバーを搭載したハイブリッド構成のインイヤーモニターです。
低域には、8mm径のバイオコンポジット振動板を採用したダイナミックドライバーを2基採用。
沈み込みの深さとタイトさを兼ね備えたサブベースが、迫力あるローエンドを生み出します。
中高域には、Knowles製の高性能BAドライバーを6基使用。
RAD 33518、RAF 32873、RDB 34834などを巧みに組み合わせることで、明瞭さと密度感、そして自然な倍音表現を高次元で実現しています。
チューニングは、2024年版として再設計されたもので、特に20Hz帯を中心とした低域の量感を微調整。
これにより、全帯域にわたって厚みと透明感の両立が図られ、モニター的な正確さとリスニング用途としての心地よさが共存するサウンドに仕上がっています。
販売先のストア情報
「XENNS Mangird Tea Pro」は、以下のストアでご購入いただけます。
製品の紹介
パッケージ構成
パッケージは、製品コンセプトにふさわしい高級感とデザイン性を備えた仕上がりです。
外箱は淡いブルーを基調とし、ゴールドのロゴと水彩のようなアートワークがあしらわれた、上品で個性的なデザインとなっています。
蓋を開けると、まず最上段にはブランドロゴが印刷された仕切り紙が現れ、「資料包」と記載された説明書セットが格納されています。
視覚的にも統一感のある構成で、開封時の満足感が高まります。
その下には、イヤホン本体が左右分かれてしっかりと収納されており、隣には専用のキャリングケースがセットされています。
ケースは外箱と同様のブルー系アートデザインで仕立てられており、ファスナー付きの円形タイプ。
質感・実用性ともに高く、携帯用としても安心できる作りです。
さらに「Accessories area」と記載されたボックスが配置されており、こちらにイヤーピースやケーブルなどの付属品一式が収められています。
構造的にも非常に丁寧で、全体にわたって完成度の高いパッケージと言えるでしょう。

付属品
付属品は非常に充実しており、開封した瞬間から「音を楽しむための準備がすべて整っている」と感じられる構成です。
まず目を引くのは、外箱と同系統のアートワークが施された専用キャリングケース。
ラウンド型のジッパー式で、しっかりとした合皮製の質感があり、内側はイヤホンを優しく保護する仕様となっています。
柔らかな布製のポーチも付属しており、収納や持ち運びにも配慮がなされています。
イヤーピースは2種類×3サイズ(S/M/L)ずつ、合計6ペアが付属しています。
その他のアクセサリーとして、ケーブルクリップやクリーニングツールが付属しており、利便性やメンテナンス性にも配慮。
ケーブルは3.5mm / 4.4mmプラグの交換型仕様となっており、どのようなデバイスにも柔軟に対応。
線材に関する情報は見当たりませんでしたが、おそらく一般的な銀メッキ銅タイプのものだと思われます。

イヤホン本体
イヤホン本体は、視覚的な美しさと高い堅牢性を兼ね備えた構造となっています。
フェイスプレートには、深いブルーやグリーンを基調とした多層ラメ入りのアートワークが施されており、光の加減によって幻想的な輝きを放ちます。
中央には筆記体で「Mangird」のロゴがあしらわれており、個性的ながらも上品な仕上がりです。
本体のシェルは金属製で、なめらかな曲線が描かれています。
装着感は快適で、そこまで小型な筐体でないながらも、耳にすっぽりと収まって装着感が良いと感じました。
ノズルは金属製で、先端にはフィルターが設けられており、異物の侵入を防止。
ノズル径はおよそ「6.2mm」で、サードパーティ製を含むさまざまなイヤーピースと互換性が高く、装着感や音質の調整もしやすくなっています。
シェル側面には「Tea Pro」や「L / R」の印字があり、左右識別も明瞭です。
コネクター部は0.78mm 2ピン仕様で、フラットなデザインかつ差し込んだ感触はやや硬め。
カチッとプラグが固定されるようなイメージで、使用中の脱落を防ぐことができていると思います。
全体として、高級感のある外観と高い剛性、そして実用性を備えた本体構造は、音響機器としての信頼性と所有欲の双方を満たしてくれるものとなっています。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビュー時における構成は、以下のとおりです。
| イヤーピース | final Eタイプ |
| イヤホンケーブル | 付属ケーブル(4.4mm) |
| DAC・アンプ | D&A Alpha Pro |

試聴曲(unlasting / LiSA)
全体的な音色・各音域のバランス
全体的な音色として、私自身のイメージは「寒色寄り」だと感じました。
金属筐体特有の硬質な響きが音全体にすっきりとした輪郭を与え、特に中高域においてはシャープな明瞭感が際立ちます。
音の立ち上がりは速く、ひとつひとつの音が粒立ちよく空間に配置されるため、定位や分離の明確さを重視するリスナーにとっては非常に魅力的なチューニングです。
一方で、温かみや余韻の柔らかさといった方向とは一線を画しており、ややクールな音調を好む方にマッチする音作りといえるでしょう。
各音域のバランスについては、以下のとおりです。
低音域
低音域は、深さと締まりのバランスが絶妙です。
2基のダイナミックドライバーにより、沈み込むようなサブベースの伸びを確保しつつも過剰に主張することはなく、空間の土台として控えめに鳴り響きます。
量感はあくまで自然な範囲にとどめられており、音の輪郭は明瞭。ドライでタイトな方向性を持ちつつも、音の立ち上がりや余韻にはやわらかさもあり、包み込むような感触を帯びています。
この点においては、寒色系一辺倒ではなく、低音域だけはわずかに暖色的なニュアンスも感じさせます。
今回の試聴曲では、ピアノやストリングスの下層が控えめながらも確かに支えられており、情感豊かな中高域とのバランスに優れた土台として機能しています。
中音域
中音域は、本機の魅力を最もよく伝える帯域です。
ボーカル帯域には透明感と輪郭の明瞭さがあり、質感はやや硬質。
それでいて耳に刺さらず、適度に滑らかで、すっきりと洗練された印象を受けます。
繊細な息遣いや抑揚の変化も、滲むことなく丁寧に表現されており、音像の定位がくっきりと浮かび上がるチューニングとなっています。
弦楽器やピアノの倍音も整然としており、広がりすぎず、密度を保ったまま響く感覚は、解像感重視の中音域として非常に優秀です。
高音域
高音域は、全体のトーンを寒色寄りに引き締める要のような存在です。
主張しすぎないながらも十分な伸びと抜け感があり、金属的な鋭さは抑えられつつ、細かい音の粒立ちや空気感はしっかりと感じ取れます。
試聴曲のような、静けさの中に漂う高音(ストリングスが高く伸びる旋律や、音がすっと消えていく余韻など)も、濁らず繊細に表現されており、空間にきれいに溶け込んでいきます。
シャープさの中に冷たさを含んだこの高音域が、全体のトーンを寒色寄りに整えていると感じさせる要因のひとつです。
バーチャル試聴
バイノーラルマイク収録でのバーチャル試聴です。
あくまでも参考値となりますので、実際に皆さまの耳で試聴された印象とは大きく異なる可能性があります。
今回のレビューは以上です。
お読みいただきありがとうございました。





