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Shure SE846 Gen2 – 足音の「鳴り始め」を掴みにいく、索敵特化イヤホン

4.5

こんにちは!
今回は、Shureから発売中のイヤホン「Shure SE846 Gen2」のレビューをお届けします。

※本製品は提供ではなく、自費購入品のレビューとなります。

4基のバランスド・アーマチュア型ドライバー(BA)を搭載したイヤホンで、交換式ノズルインサートによる音の傾向調整に対応している点が特徴です。
遮音性の高さも含め、屋外でも使いやすい設計です。

Shureのイヤホンは個人的に「音楽よりはゲーミング用途向け」といった印象を持っています。
そのため、今回は普段からゲーム(Escape from Tarkov など)をプレイされている方に使用していただき、インタビュー内容を基にご紹介したいと思います。

製品の紹介

パッケージデザイン

黒を基調にした落ち着いたデザインです。
正面は製品写真が大きく配置され、情報量は控えめで、全体としてシンプルにまとまっています。

背面には特徴や同梱物のアイコンが並び、開封前に全体像が把握しやすい構成でした。パッケージの主張は強くなく、上位モデルらしい端正さを意識した印象です。

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付属品

付属品は、日常運用に必要なものが一通り揃っています。
キャリングケースが同梱されており、イヤホン本体をまとめて持ち運びしやすい構成です。

ケーブルは3.5mmのL字プラグ(3極)で、機器に挿した状態での取り回しは安定しやすい印象でした。
6.3mmプラグへの変換アダプタも同梱されているため、据え置き機器にも接続しやすく、運用の幅が広がります。

また、本機の特徴として交換式ノズルインサートが4種類付属し、好みや用途に合わせて音の傾向を切り替えられます。
初期状態のエクステンドは明瞭さや広がりを意識した方向として案内されており、バランスは全体のまとまりを崩さず見通しを整えたい場合、ウォームは低音域の存在感を足したい場合、ブライトは高音域の明るさを強めたい場合といった目安が、メーカー公式サイトにて説明されています。

イヤーピース類も複数種類が同梱され、素材や形状の違いでフィット感を詰められる構成です。
装着感や遮音性の出方で印象が変わりやすいタイプなので、耳に合うものを見つけていく前提のセットになっていました。

ノズル交換用のツールや小物類も付属しており、購入直後からメンテナンスや調整に取り掛かれるのは安心材料です。

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イヤホン本体

本製品には複数のカラーバリエーションが存在していますが、今回は無難で内部構造の視認性も良さそうなクリアカラーを選んでいます。
透明度の高いシェルからは、イヤホンの内部構造をしっかりと確認することができます。
その複雑な内部構造とは裏腹に、サイズ感を含めた外観は非常にスッキリしており、装着感も悪くないという印象を感じました。

ドライバー構成は4BA(低音域用×2、中音域用×1、高音域用×1)のフル・バランスド・アーマチュア構成です。
低音域には独自のローパスフィルターを搭載しており、音の輪郭や細かいニュアンスが出やすい方式かつ、ゲーム用途でも環境音や微細な効果音の把握に向きやすい特徴があります。

ケーブル接続はMMCXで、着脱がしづらいといったことはなく工作精度は高いと感じました。ノズルは非常に細身で独特なサイズ感となっています。
普段使用しているイヤホン用のイヤーピースは流用できないため、付属品している中から「好みに合った装着感と音」のマッチングを検討する必要がありそうです。

今回は、付属品の画像下部にある、透明な筒状ケースに入ったフォーム系イヤーピースを使用しています。
コンプライ以外のイヤーピースは、明確に型番を判別できなかったため不明としておきたいと思いますが、それぞれ試した中では最も装着感が良かったとのことです。

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販売先のストア情報

「Shure SE846 Gen2」は、以下のストアでご購入いただけます。

Shure SE846 Gen2(第2世代)
Shure SE846 Gen2(第2世代)

レビュー

レビュー環境

本記事のレビューは、以下の環境で行いました。

イヤーピース付属イヤーピース(フォームタイプ)
イヤホンケーブル付属ケーブル(3.5mm)
DAC・アンプD&A Alpha Pro / PC直刺し
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試聴曲(怪獣 / サカナクション)

全体的な音色・各音域のバランス

全体的な音色として、私自身のイメージは「寒色寄り」だと感じました。

音の出だしが速く、輪郭がはっきりしやすい印象です。
DACやアンプを用意すると、より伸ばしやすいタイプだと思いますが、PC直挿しでも情報の拾いやすさが出やすく、用途がゲーム中心でも手応えを得やすい方向でした。
ノズルインサートはデフォルトで装着されている「エクステンド(赤)」のまま、ゲーミングシーンを主とした印象についてご紹介していきたいと思います。

各音域のバランスについては、以下のとおりです。

低音域

低音域は量感だけで押すより、輪郭と質量感を両立するタイプに感じました。
爆発音など、迫力を生み出す音には一定の重みが感じられますが、それでいて「低音が膨らみすぎて他の音を覆い隠す」ようなことはありません。
音楽再生においても、キックや低い効果音の出だしが見えやすく、低域の余韻が長く引っ張りすぎないため、次の情報に切り替わる感覚が掴みやすいです。

ゲーム用途だと、足音に質量が乗って聴こえやすく、環境音と混ざった場面でも輪郭を追いやすい印象でした。
重低音の迫力を最優先するタイプではないため、圧倒的な低音表現により「臨場感を高めたい」といった方ですと、好みが分かれそうです。

中音域

中音域はこのイヤホンの強みが出やすい帯域に感じました。
足音、装備の擦れる音、構える動作の音など、音の種類が似ている場面でも、どの音が鳴ったのかを切り分けやすい印象です。
リロードの初動のような小さい音も埋もれにくく、情報が薄くならないのが助かります。

銃声も、ただ大きい音として鳴るのではなく、金属や空気の質感が乗って聴こえやすい方向でした。
パーティーメンバーが変わっても同じ傾向が続いたとのことで、偶然の当たり外れというより、イヤホン側の特性として再現性がある体験になっています。

高音域

高音域はシャープさが出やすく、金属音や環境音の抜けが良い印象です。
刺激感が強すぎて疲れる方向ではなく、必要な情報を前に出してくるタイプに感じました。
足音や小物の接触音など、瞬間的な音のエッジが立ちやすいので、鳴ってから気付くより、鳴る瞬間を捉える感覚に寄りやすいです。

音の当たり方は環境や音量で印象が変わる場合があります。
明るさを強く求める人には合いやすい反面、刺激感に敏感な人は適切な調整(音量やイヤーピース)が必要となる可能性がありそうです。

なお、ゲーミングシーンで特に魅力的だったポイントは、横方向の位置関係と距離感の精度が上がったと感じられる点です。
索敵での気付きが一瞬早くなる場面が増え、以前に比べると足音や動作音の判断が楽になったという面で、より臨機応変な対応が行えるようになったとのことです。
しかしながら、上下方向の聞き分けについては劇的に解決されなかったようで、多くを期待したうえで手を出してしまうと「思ったのと違うかもしれない」といったギャップが生じる可能性があります。

まとめ

「Shure SE846 Gen2」は、音の出だしの速さと微細音の拾いやすさを重視する人に向きやすいイヤホンです。
とくにFPSゲームの索敵では、足音や動作音に気付くまでの速さを詰めたい場合に刺さりやすい印象でした。

また、「Shure SE215」からステップアップを考えている場合、「微細音の拾いやすさ」や「気付きの速さ」を伸ばしたい人には「Shure SE846 Gen2」が候補になりやすいです。
方向性の違いとして、情報の見え方を底上げしたいときに合わせやすいと思います。

しかしながら、上下方向の聞き分けを魔法のように改善するほどではないとも言えます。
セール時以外のタイミングでは価格面の理由もあり、すべての方へ「手放しでおススメできるイヤホン」とは言いづらい印象です。
寒色寄りの傾向や装着の相性もあるため、刺激感やフィット感の好みがはっきりしている人ほど、事前に方向性を想定したうえで選ぶのが良いと思います。

今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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