こんにちは!
今回は、Fosi AudioのポータブルDAC「Fosi Audio DS3」をご紹介していきたいと思います。
音楽鑑賞だけでなくゲーム用途も意識して作られたポータブルDACです。
コンパクトなドングル型ながら、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力を備え、スマホやPC、ゲーム機と組み合わせやすい仕様になっています。
心臓部のDACチップには、音質重視のポータブル製品でも採用例の多い「ESS ES9039Q2M」を搭載。
USBオーディオの処理には、同様にほとんどの製品で採用されているXMOS製のチップを採用しており、安定した動作を支える構成になっています。
アンプ部に「Ricore RT6863D」を2基搭載しており、ポータブルDACの中でも随一のコンパクトさと丁寧な作りでクリアな音質を楽しむことができる一品です。
製品の紹介
パッケージデザイン
パッケージは、黒を基調にしたシンプルなデザインです。
Fosi Audioおなじみのカラー(オレンジ)のアクセントが際立っており、デザインをそのまま印象付ける構成になっています。
付属品
付属品は、本体とUSB Type-C to Cケーブル、USB Type-A変換アダプターという構成です。
ケーブル長は短く、スマホやタブレットと重ねて使うような場面に適しています。
デスクトップPCで使用するといった場合は、別途長めのUSBケーブルを用意した方が扱いやすいと思います。
付属していると嬉しい、USB Type-A変換アダプターも同梱されています。
ポータブル運用に必要なものは一通り揃っており、必要最小限でありながらも、開封後すぐに使い始めやすい内容だと感じました。
DAC本体
本体は独特な手触りのマットボディの筐体に、オレンジのリングをアクセントとして交えた、Fosi Audioらしさを感じるデザインです。
表面には格子状のラインや円形パターンが入り、シンプルながらも単調さを感じさせない作りです。
サイズ感は同種のポータブルDACに比べても、かなりコンパクト。
16グラムの軽量さも売りにしているため、手に取ってみると手触りの良さだけでなく、重さを一切感じないという点も好印象です。
外出先で運用するといった場面でも邪魔になりづらく、スマホと一緒に携えて出かけるといったニーズには最適な選択肢になり得ると思いました。
本体側面には音量調整ボタンを備えており、接続先とは別に手元で音量を調整できます。
音量設定のメモリー機能にも対応しているため、再接続時に音量を合わせ直す手間が少ない点も便利です。
また、いずれかのボタンを押したままデバイスに接続すると、通常の「UAC 2.0」モードではなく、多くのゲーム機やモバイル機器に対応している「UAC 1.0」モードへ自動的に切り替わります。
UAC1.0 モードでは、両方のボタンを長押しすることで、FPS向けの音響モードや7.1chのバーチャル音響モードへの切り替えが可能となっています。
同じ操作をUAC2.0 モードで行うと、8種類のデジタルフィルターを順番に切り替えることも可能です。少ないボタンで多くの操作・モードを備えています。
なお、3.5mm / 4.4mm の各出力コネクタを見ていただくと分かりやすいですが、
コンパクトさを実現するために、ギリギリまで筐体の余白を切り詰めているといった点で、並々ならないこだわりも感じられます。
販売先のストア情報
「Fosi Audio DS3」は、以下のストアでご購入いただけます。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビューは、以下の環境で行いました。
| イヤホン | SIVGA Que UTG |
| 再生環境 | PC |
使用感や音質について
「Fosi Audio DS3」は、コンパクトなポータブルDACながら、実際に使ってみると動作の安定感がかなり良好でした。
しばらく音楽を再生していても、触れた範囲では熱が気になる印象はありません。
ポータブルDACは製品によって発熱が気になることもありますが、本製品は通常の音楽再生では扱いやすい体感温度に収まっていました。
再生中の音飛びもなく、PCに接続した状態では安定して使用できています。
本体そのものがコンパクトなため、ケーブルを含めても取り回しやすく、外出先だけでなくデスク周りで気軽に使うDACとしても扱いやすいです。
実際に試聴してみた印象は以下のとおり。
全体的にすっきりとした見通しの良さがあり、音の輪郭をぼかさずに出すタイプだと感じました。
低音域は量で押し込むよりも、輪郭を保ちながらリズムを支える印象です。
低音自体の厚みを強く足すというよりは、テンポの速い曲でも音の立ち上がりや戻りが分かりやすく、低い位置から全体を整えてくれるような鳴り方です。
中音域はボーカルが不自然に前へ出るような印象もなく、だからといって埋もれている印象にもならない丁度良さがあります。
声の輪郭がほどよく残るため、女性ボーカルや細かいフレーズを追いやすく感じました。
高音域は明るさを持たせつつ、過度に派手へ振る感じではありません。
金属音やシンバルの余韻はすっと立ち上がり、長く尾を引きすぎないのでキレの良さが際立っていると思います。
総評としては、暖かく丸めるタイプの音というよりは明瞭さとスピード感を引き出す性質に長けていると思います。
柔らかな印象が持ち味のイヤホンに合わせると輪郭を足しやすく、元より寒色傾向のイヤホンの場合は少しシャープに感じられることもありそうです。
まとめ
「Fosi Audio DS3」は、音楽鑑賞だけでなくゲーム用途にも使いやすいポータブルDACです。
本体は非常にコンパクトで、ケーブルを含めても取り回しやすく、PC周りでも外出先でも気軽に使いやすいサイズ感。
実際に使用していても発熱は気になりづらく、再生中の音飛びもなく、安定感のある製品だと感じました。
音の方向性としては、暖かく厚みを足すというより、明瞭さやスピード感を引き出すタイプです。
低音の輪郭やボーカルの見え方、高音域のキレを活かしやすく、すっきりとした音が好みの方と相性が良いと思います。
一方で、画面がないため、現在の設定を目で見て確認することはできません。
ゲインやフィルター、サウンドモードを頻繁に切り替える場合は、ボタン操作をあらかじめ把握しておくと安心です。
ポータブルDAC枠ではありますが、外出先専用ということはなくデスク周りで使うコンパクトなDACとしても十分に活躍できる立ち位置にあります。
音楽鑑賞や動画視聴、ゲームまで幅広く使える1台として、かなり面白い選択肢だと思います。
今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。








