「NICEHCK NK1 Ultra」は、USB Type-C端子から3.5mmイヤホンを接続できる、小型のポータブルDACです。
実売30ドル未満と手頃ながら、DACチップはConexant社のCX31993に加え、アンプチップにはSG Micro社のSGM8262を搭載。
今回は、SIVGAのイヤホン「Que UTG」と組み合わせた際の音の傾向を中心に見ていきます。
製品の紹介
パッケージ・DAC本体
本体は細長いメタル筐体で、一部に内部基板を覗ける透明窓を備えたデザイン。
USB Type-C端子とDAC本体を8芯の銀メッキOCC銅線でつないだ一体型となっており、スマートフォンにそのまま接続して使えます。
最大32bit/384kHzのサンプリングレートに対応。出力端子は3.5mmシングルエンドで、4.4mmバランス出力は非搭載。
そのぶんコンパクトな筐体でありつつも、中心部のクリアパネルから搭載チップを覗くことができ、ややメカニカル感のある一品に仕上がっています。
最大出力は122mW@32Ωと、このサイズ・価格帯としてはなかなか強力。
USB Type-CからUSB Type-Aへ変換するアダプターも付属しているため、スマートフォンだけでなくPCでも使いやすい構成です。
販売先のストア情報
「NICEHCK NK1 Ultra」は、以下のストアでご購入いただけます。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビューは、以下の環境で行いました。
| イヤホン | SIVGA Que UTG |
| 接続環境 | PC(有線接続) |
全体的な音色・各音域のバランス
NK1 Ultra自体は、イヤホンの音を大きく変えるようなタイプではなく、比較的クセの少ないサウンド。
そのうえで低音にはわずかに厚みが加わり、細身になりすぎない鳴り方にまとめてくれる傾向があります。
また、今回組み合わせたSIVGA Que UTGは、透き通った空気感やキレの良さ、音の見通しが特徴的なイヤホンです。
NK1 Ultraとの相性としては、Que UTGが持つスッキリとした音の輪郭を崩しにくく、タイトな低音に少しだけ厚みを足してくれるような印象。低音の量感を大きく増やすというより、音の土台がややしっかりするイメージです。
中音域から高音域の透明感や明瞭さも残りやすく、Que UTGの特色でもあるクールな印象はそのまま。
明るめの高音をさらに強調するような傾向でもないため、全体としては扱いやすい組み合わせだと思います。
出力にも十分な余裕があることに加え、無音時のノイズなど気になる点も特になさそうでした。
まとめ
「NICEHCK NK1 Ultra」は、ポータブル用途ならシングルエンドで使えれば十分、といったユーザー層には扱いやすい選択肢となり得るポータブルDACだと思います。
比較的安価で入手できることに加えて出力には余裕があり、出音そのものにも極端なクセが付きづらい傾向だと思います。
イヤホン自身のキャラクター、個性がはっきりしている製品と組み合わせてみても、その持ち味を邪魔しにくい点は好印象です。
4.4mmバランス出力や細かな設定機能はありませんが、安価な変換アダプターから少しだけ良いものへ替えたい、といったステップアップ的な用途において、候補に含めやすい製品だなと思います。
今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



