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Sound Rhyme SR6 – 音の存在感を積極的に楽しむ、個性派イヤホン

4.5

「Sound Rhyme SR6」は、1DD+2BA+2PD+1BCのクアッドブリッド構成を採用したイヤホンです。
厚みのある低音を土台に、ボーカルや高音の細かな動きまで前へ出してくる、濃密で華やかなサウンドが特徴。
音を穏やかにまとめるというより、各音域の存在感を活かしながら、立体的で聴き応えのある方向へ仕上げられています。

長らくセール対象として見かける機会が多い製品でもありますね。
ただ、単なる価格の手頃さだけではなく、はっきりとした個性を持っている点にも注目しておきたいイヤホンです。

Angelears様よりご提供いただきました。

製品の紹介

パッケージデザイン

パッケージは、濃い紫から青へ移り変わるグラデーションを背景に、ブラシでサッと描いたような「SR6」の文字とイヤホン本体が配置されたデザインです。
全体的には暗めの色調に統一されており、フェイスプレートに流れる青や金色のSound Rhymeロゴが映えるような印象です。

開封すると、イヤホン本体とケーブルが綺麗に収められています。
特にケーブルを大きなハート形に見せつつ、長さが余る部分は下部に収納されていて視線が自然とイヤホンに向きやすい作りです。

Sound Rhyme SR6の写真
Sound Rhyme SR6の写真
Sound Rhyme SR6の写真

付属品

付属品は、交換式プラグに対応したケーブルと各種プラグ(3.5mm/4.4mm)、3種類のイヤーピース、イヤホンケース、クリーニングブラシ、クリーニングクロスです。

イヤーピースはサラサラ感のあるものが2種類、液状シリコンタイプのものが1種類、それぞれ3ペアずつ同梱されています。
付属ケーブルは銀メッキOCC(単結晶銅)を使った4芯構造で、しなやかさがあり取り回しも良好です。

収納用のケースは仕切りを備えたやや大きめのものが同梱されています。
イヤホン本体とケーブルを分けて収納しやすい一方、刻印されたロゴが「Sou“u”d Rhyme」となっている点には目をつむります。お茶目な一面ですね。

Sound Rhyme SR6の写真
Sound Rhyme SR6の写真

イヤホン本体

イヤホン本体は、計6基のドライバーを搭載しています。
その内訳は、10mm径のPU+LCP複合振動板を使ったダイナミックドライバーが1基、カスタムBAドライバーが2基、マイクロ平面駆動ドライバーが2基、ピエゾ式の骨伝導ドライバーが1基です。
4種類のドライバーを組み合わせたクアッドブリッド構成が、SR6の主な特徴となっています。

筐体はフェイスプレートからシェル側面にかけて、青と黒の線が何層にも重なるマーブル調のデザインが広がっています。
中央には金色のSound Rhymeのロゴが配置されており、複雑な模様を引き締めるアクセントになっています。

イヤホン側の2Pin端子は、窪みのないフラット型です。
一般的な2Pinケーブルを合わせやすく、他のケーブルを試してみたい場合も候補を探しやすい仕様となっています。

ノズルはフィルター部分まで金属製で、直径は実測で約5.8mmです。
深めに装着すると本体が耳からほんのわずかに出る程度で、私の耳では大きさの割に収まりは良好でした。

Sound Rhyme SR6の写真
Sound Rhyme SR6の写真
Sound Rhyme SR6の写真

販売先のストア情報

「Sound Rhyme SR6」は、以下のストアでご購入いただけます。

Sound Rhyme SR6
Sound Rhyme SR6

4種類のドライバー(1DD+2BA+2PD+1BC)を搭載したクアッドブリッドモデル

レビュー

レビュー環境

本記事のレビューは、以下の環境で行いました。

イヤーピースNiceHCK C04
ケーブル付属ケーブル(4.4mm)
DAC・アンプD&A Alpha Pro

全体的な音色・各音域のバランス

厚みのある低音を土台にしながら、ボーカルと高音も埋もれず前へ出てくる、濃密で華やかなサウンドです。
低音が下側へ広く残り、その中央付近にボーカルが近く置かれます。
細かな高音は声や楽器の周囲から見えやすく、すべての音をひとつに溶かすというより、低い音、歌声、高い音がそれぞれの位置に残る鳴り方です。

ボーカルの周囲や奥側には楽器が広がり、左右だけでなく前後の距離も感じられます。
定位が明確に背後へ移動するわけではありませんが、余韻や周辺の音が横から後ろへ回り込むように感じる場面もありました。
正面だけで完結せず、耳の周囲まで音に囲まれるような感覚があります。
音数が増えた場面でも全体を控えめに整えるのではなく、重なった音の中から個々の動きを見つけやすく感じました。

落ち着いて細部を確認するモニター調ではなく、音楽の勢いや高揚感を楽しませる方向性で、軽く流す用途よりも音楽に浸りたい場面で魅力を発揮します。
ただし、各音域の押し出しが強いぶん、自然なつながりや穏やかさを最優先する場合には少し派手に感じられるかもしれません。
静かで控えめな音を求める製品ではなく、この明確な個性を含めて選びたいイヤホンだと思います。

低音域

低音域は深い位置までしっかりと伸び、沈み込みと厚みの両方を感じられます。
表面だけを強く叩くというより、下側から音楽全体を押し上げるような力強さがあると思います。
量感は多めですが、低い打音やベースラインの芯まで曖昧になることはなく、音の動きも捉えやすい印象です。

特に中低音には厚みがあり、楽曲へ重さと勢いを加える傾向を感じます。
余韻を短く切って軽快に進む低音ではなく、ある程度の響きを残しながら空間を満たす鳴り方です。

低音を控えめな土台として扱いたい人よりも、存在感を持たせて楽しみたい人に向いています。
ただ、低音が多い音源では厚さが前へ出やすいため、軽快さや見通しを最優先する場合には好みが分かれるかもしれません。

中音域

中音域は低音の厚さに埋もれることなく、ボーカルや楽器の輪郭を保ったまま前へ出ます。
ボーカルは中央へ明確に置かれ、楽曲に左右される面はあるものの、周囲の演奏よりも一歩前に残るような距離感です。
特に女性ボーカルやギターは明るく鮮明に感じやすく、声の表情や演奏の勢いも伝わりやすくなっています。

ボーカルは細くシャープに見せるというよりは、適度な厚さを持たせながら輪郭を明確にする鳴り方をしています。
低音と高音が強く出るような場面でもボーカルが奥へ下がりにくく、中央に残るボーカルを追いやすいように感じました。

その距離感そのものは魅力でもありますが、楽曲によっては声や楽器が突如として迫ってくるように感じる場面もあります。
落ち着いた音を聴き流したい場面では、少し熱量が高すぎると感じることもありそうです。

高音域

高音域は暗く丸める方向ではなく、金属音や細かな装飾へ明るい光沢を加えるタイプです。
そうした高い音の輪郭を見つけやすく、低音やボーカルの周囲に浮かぶことで、全体の華やかさを引き立てています。

音の出だしを鋭く突き刺すというよりは、鳴ったあとにも余韻を残すような傾向を感じられます。
すべての高音が強く前へ出るわけではありませんが、暗さは感じさせることなく楽曲の細部へ集中しやすいと思いました。

ただ、明るい音源や高音の強い録音では、煌びやかさがやや強く目立つ場面もありました。
そこを個性として好意的に受け取るか、少し聴きづらいと感じるかは、好みが分かれるところだと思います。

まとめ

「Sound Rhyme SR6」は、低音やボーカル、高音のいずれかに特化したタイプではなく、欲張りにもそれぞれの存在感を積極的に聴かせるイヤホンという印象でした。
低音の力強さだけでなく、ボーカルの近さや高音の華やかさも同時に楽しみたい方には向いていそうです。
音楽を静かに流して聴くというよりは、ひとつひとつの音へ意識を向けながら、勢いや高揚感を味わいたい場面に合うと思います。

逆に、自然で控えめな音色や、各音域が滑らかにつながる聴こえ方を重視する人には、音の主張が強く感じられるかもしれません。
低音と高音のどちらも存在感があるため、穏やかさを最優先する場合には選びにくいタイプにもなり得そうです。

聴く音源や好みを選ぶ部分は少なからずありますが、音楽を濃く華やかに鳴らす個性を求めるなら検討する価値のあるイヤホンだと思います。

今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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