こんにちは。
今回はMUSE HiFi社の平面ドライバー採用イヤホン「Power」のレビュー記事になります。
製品の概要、付属品のご紹介、私が愛用している組み合わせと音質の簡単なレビューを本記事でご紹介します。
製品概要
代理店のミミソラオーディオさんのページによると、某中華系ブランドのエンジニアが独立して発足した新ブランドとのことです。
「某中華系」とはどこなのか…が疑問ですが、様々なブランドに属していた精鋭スタッフが結集・独立してできたブランドとのことであれば、そのブランドからリリースされるイヤホンは一聴の価値があると思いました。
リリース中のイヤホンはそこまで数は多くなく、今回のレビュー対象の「Power」に加えて直近でリリースされた「ME1」というモデルのみとなっているようです。
他にはUSBDACアンプなど、アクセサリ系のガジェットをリリースされているようなので機会があれば試してみたいですね。
今回のレビュー対象「Power」はMUSE HiFiのデビュー作としてリリースされた一品で、14.5mmもの大型平面駆動ドライバー「ナノスケール・フラット・ダイアフラム」を採用した、1DDモデルとなっています。
周波数特性は「10-40000Hz」でハイレゾ音源にも対応したモデルで、昨今のハイレゾ系サブスクサービスをお使いの方にもピッタリだと思います。
なお、購入当時は89.89ドル(約11,836円)と投げ売り価格で出ており大変おトクに手に入れることができました。
国内の流通価格(35,900円)と比べれば破格ですので、定期的にAliExpressでチェックされることをおススメします。
パッケージと付属品について
パッケージはシンプルめで、表面には製品名と14.5mmの平面駆動ドライバーとの説明のみ記載されています。
既に日本国内で流通しておりますので、裏面には日本語を含めた英語・中国語・韓国語といったマルチリンガルな説明が記載されています。
日本語と中国語、英語と中国語の組み合わせはよく見られますが、韓国語まで併記してあるのは珍しいように思えます。
パッケージ内を開けると、まずイヤホン筐体と付属ケースが確認できます。
付属ケースはマグネット式で、中にはフェイスプレートの色味に合わせた単結晶銅の2pinケーブル、清掃キットが含まれています。
グレードは不明ですが、単結晶銅を採用したケーブルはミドルハイクラスのイヤホンによく見受けられると思います。
他の付属品は説明書に加え、イヤーピース複数個がサイズ毎に付属しており不足はない構成だと感じます。
筐体は3Dプリントされたフェイスプレートに加え、5軸CNCで切削された金属フレームが周りを覆っています。
大型ドライバーを採用しているゆえか、筐体は少し大きめで装着すると耳から少しはみ出すような感じでした。
ただ装着感が悪いということはなく、不思議と耳にフィットすることから設計の上手さをうかがわせます。
模様のパターンは個体差があり、今回は2台購入して自分が気に入った方を選んで使うようにしています。
なお、裏面は半透明のパーツなので内蔵された大型ドライバを確認することができます。
セットアップ紹介
今回はNiceHCKから販売されている「C8-1」というケーブルと合わせることとしました。
色味は似通っており違和感がなく、8芯ながら線材が細めで扱いやすいのでピッタリだと思います。
他には同社の「C4-1」や、BIGMANGOの「HOTARU」もマッチするのではないかと思いますのでご検討ください。
イヤーピースはTRN社の「T-EAR Tips」を使っており、ほどよいフィット感で装着性は悪くないと思います。
2月21日現在の価格は8.07ドル(約1,086円)です。
音質レビュー
音質のレビューにあたり、以下の環境・曲を使用しています。
・PC → FiiO BTR7 有線接続
・再生ソフトは“TuneBrowser”を使用
・ロック(Crush 40)やアニソン(結束バンドやTRUEなど)を参考曲として使用しています。
まず、箱出しで聴いた感触としては「高域のシャリ感」をかなり強めに感じました。
同様の印象を感じた方は、最初に下記のエージング音源で慣らし運転をされた方がよいかと思います。
慣らし運転後はシャリ感がほどよく抑えられ、フラットな聴きやすい印象へと変化するようになりました。
正直、製品のネーミングからドンシャリ系のイヤホンでは…と先入観をもっていたのですが、いざ聴いてみると印象はガラリと変わりました。
前述のとおり、高域のシャリ感はエージング後も少し残るのですが、低中高域についてすべてフラットに鳴らしてくれる印象を強く感じます。
どの音域が強調されているということもなく、洒落ではなく協調して聴かせてくれるようなサウンドに仕上がっていると感じました。
あえて評価をつけるなら、ボーカルが埋もれているようなイメージから中域の主張が若干弱いかな…という印象を感じましたが、誤差の範囲内だと思います。
本記事でご紹介したように、破格で入手することができればコストパフォーマンスの高い一品だと思います。
一応、フリマアプリ等で20,000円以下の相場で販売されてはおりますので、すぐにでも欲しい方は1つの手段としてお考えください。
お読みいただきありがとうございました。
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