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【イヤホンレビュー】AFUL Performer 8 – 幾多の独自技術を盛り込んだ、魅惑的で上品なサウンドに浸る

こんにちは。
今回は、AFULより発売中のイヤホン「AFUL Performer 8」のレビュー記事です。

トータル8基のドライバーを採用しつつ、同社の売りでもある独自の技術が多数投入されたハイエンドモデル。
その真価を本記事で紐解きつつ、どのような音を鳴らしてくれるのかを確かめていきたいと思います。

製品概要

「AFUL Performer 8」は、いわゆる「多ドライバー型イヤホン」として設計されており、下記のとおり合計で8基のドライバーが搭載されています。

低音域:8mm径 バイオロジカル振動板ダイナミックドライバー
    2基のバランスド・アーマチュアドライバー
中音域:2基のバランスド・アーマチュアドライバー
高音域:3基のバランスド・アーマチュアドライバー

ドライバー構成だけでなく、同社が特許を持つ独自技術が多数投入されていることも特長的であり、
例えば、静電型ドライバー(EST)のそれに近い高音域の質感を再現するフィルターや、長時間のリスニングで生じる疲労感・不快感を低減しつつ低音域の厚みを増すことを目的とした、空気圧を調整する技術を採用しています。

また、高精度の3Dプリンター技術による音響管構造による物理的な周波数分割や、独自のネットワーク設計を用いて共振を抑え、異なる周波数の音が協調するように調整されています。
加えて、低周波音響管の全長を長くとることで「より深みのある低音域」を実現しています。

なお、各音域の音響管の全長が製品スペックの一部として公開されており、
低音域では62.55mm、低音域~中音域では46.77mm、中音域では10.61mmとミリ単位で緻密な最適化が図られていることが伺えます。

その他の詳細は、AFUL公式サイトの製品紹介ページをご参考いただければと思います。

パッケージと付属品等について

パッケージはシックな雰囲気で、AFULの製品は「飾らない、質実剛健な雰囲気」を感じさせます。
この特長はDUNUなど、いくつかのメジャーなオーディオメーカーにも通ずる面があります。

開封すると、まずイヤホンケース・イヤホン本体がお目見えです。
さらに掘り下げていくと、イヤーピースが「S / M / L」3サイズ、3種類のセットで用意されています。

付属ケーブルは3.5mm版 / 4.4mm版が用意されており、今回購入したのは4.4mm版になります。
高純度の単結晶銅を98本+4本の銅銀メッキの線材を束ねつつ、深みのある低音域と広い音場表現を支えます。

イヤホン本体を見ていきます。
フェイスプレートはアルミニウム箔のパターンを何層にも手作業で重ね、とても高級感の高いデザインに仕上げています。
当然、手作業によるものですので同一製品が存在することなく、手に取る製品それぞれで独自性を感じることができる一品です。

究極の独自性を目指す場合はカスタムイヤホンへ手を出すことになると思いますが、ユニバーサルモデルな製品であっても「自分だけの1台」を持っておけるのは、良いポイントだと感じます。

装着感に関しては、自分の耳と若干相性がよくないのか、角が当たって違和感を感じるときがあります。
ただ長時間装着していられないほどではないことと、ドライバー構成ゆえの大きさに起因している点もあると考えますので、個人的には問題のないレベルかと思います。

試聴前 – セットアップ

今回の試聴ではリケーブルに英国製高伝導性銅を採用した「NiceHCK OurLaura」に加え、イヤーピースに「Softears UC Eartips」を使用しています。

本製品とリケーブルの色味は調和性が高く、イヤーピースも存在感を感じさせない透明感かつ遮音性に優れている一品のため、純粋にイヤホンの音を感じながらレビューを進めることができると思います。

試聴してみての感想

上流には「FIIO K9 Pro ESS」を使用しています。

まず、低音域はダイナミックドライバー+2基のBAと充実した構成なことで、深みがありながらもキレの良い豊かな音となっています。

また、間近で打楽器が鳴った際に感じる「ドン・ポン」という空気圧を受ける感触を耳からしっかりと感じ取ることができますので、臨場感と共に「今、その場にいるような雰囲気」で音楽に浸れる上品さも備えているのは良いですね。

次点で際立つのが高音域以降の領域で、基本的には解像感が高く澄んだ音を響かせてくれています。
ただ音源により若干の刺さりを感じるときがありますので、例えばイヤーピースをノズルとの距離が取れるタイプに交換すると疲れにくくなるように思います。

また、本製品の各音域はとてもフラットに伸びつつ音源の良さをストレートに伝えてくれています。
同社が特許を持つ独自技術により各音域の分離感や定位はとても良い傾向にあり、音の濁りを感じることが一切ないのは素晴らしいの一言です。
私自身はもっぱら女性ボーカルばかりですが、このレベルの分離感であれば音源を選ぶ必要はないと思います。何を聴いても満足できるでしょう。

各音域の分離感は本製品はどの音域もそつなくこなす、さながら優等生タイプといった雰囲気が良い例えなのかなと思いました。

なお、とあるレビュアーさんが「低音域を求める場合は、Performer 5 のほうがいいかもしれない」と仰っていましたが、確かにと思います。
実際、店頭で「AFUL Performer 5」と「AFUL Performer 8」を聴き比べた際、低音域の量感は前者が勝っているように感じました。

※ドライバー数の都合でダイナミックドライバーの径が「AFUL Performer 8」よりも大きい、10mmとのこと。

本製品は、前述のとおり優等生タイプであり、何かしらの面白みを求める方にはストレートな音すぎて物足りなさを感じるかもしれません。
しかしながら、面白みよりも堅実さを求める方…例えば5万円台以上のイヤホンの購入を検討されており、手堅くベストな選択肢を選びたい方には、おススメできる選択肢になり得るかと思います。

ただひとつ、確かめられるのであれば店頭で装着感を見ておくのがよいかもしれませんね。

お読みいただきありがとうございました。

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