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【イヤホンレビュー】NiceHCK HIMALAYA – ただひたすらに、それは「最高」を目指した

こんにちは。
今回は、コストパフォーマンスの高いイヤホンや多種多様なリケーブルを広く販売しており「イヤホン界の老舗」と表現しても過言ではない「NiceHCK」よりリリースされたフラッグシップ級イヤホン「NiceHCK HIMALAYA」のレビュー記事です。

加工難度の高いチタン合金をあえて採用し、名前のとおり「最高」を目指した同社渾身の一品です。
グローバル展開からわずか数日で品薄状態となり、今や在庫の復活を心待ちにしている人々が少なくない本製品の魅力について、本記事で存分にご紹介していくことができればと思います。

※本記事は、HiFiGo(@HiFiGoAudio)様より製品提供をいただいてのレビューとなります。
 入手が難しい中、私のような駆け出しレビュアーに機会をいただけましたこと、この場にてお礼申し上げます。

製品概要

「NiceHCK HIMALAYA」は、10mm デュアルマグネティック・デュアルレイヤーダイナミックドライバーを採用したイヤホンであり、振動板には22μmの極薄CNT(カーボンナノチューブ)を搭載しています。

力強さと豊かさを兼ね備えた低音域、スムーズで自然な高音域、繊細かつ美しさを意識した中音域(ボーカル)の組み合わせといった、全方位において高いスペックを発揮するよう「フラッグシップらしさ」を最大限に考慮した設計がなされています。

また、イヤホン筐体には前述のとおり加工難度が高い「チタン合金」をあえて採用することで、
強度の高さと軽量さを兼ね備えつつ、素材そのものの高級感を無駄にすることなく「高価格帯のイヤホン」であることを全面に押し出しています。

加えて、チタン合金そのものが高調波の発生を抑えることで共振を防ぎ、基礎をしっかりと固めた安定感のあるサウンドに仕上がっています。

その他詳細につきましては、AmazonならびにHiFiGoの販売ページをご参考いただければと思います。

パッケージと付属品について

パッケージ(外装)はやや大きめながら、表面は目立った装飾もなく大変シンプルとなっています。
裏面にはスペックの一覧が中国語・英語で記されています。

しかし、徐々に開封していくと一気に高級感の波が押し寄せてきます。
ハイエンド帯のイヤホンはおよそ黒い箱に収まっているという印象ですが、本製品も同様のようですね。

マグネット式の蓋を開くと、金属風に印字された「HIMALAYA」のロゴとイヤホン本体がお目見えです。

付属品は以下のとおりです。
NiceHCKの製品では初見のイヤホンケースと、3.5mm / 2.5mm / 4.4mmの交換型プラグが目立っています。

イヤーピースは、NiceHCK謹製の「07 tips」と「08 tips」の2種類が3サイズ構成で付属しています。
(到着時点では「08 tips」のMサイズがイヤホン本体へ取り付けられていました)

交換型プラグは独特の仕様になっており、
使用するプラグ(写真では4.4mm)を取り付けて、ケーブルに備わっているネジで固定するという形式です。

少なくとも、使用中にプラグが抜けてしまう心配がなくなりますので「しっかりと固定」できるのは嬉しいですね。

紫色のケーブルタイはマグネット式で、片手でも難なく外すことができ好印象でした。
どうやら単体で市販されているもののようなので、お気に入りのリケーブル用に購入しておこうと思います。

それでは、お待ちかねのイヤホン本体を眺めていきましょう。
写真のとおりで言うまでもないのですが、見た目の高級感は「◎」であり文句のつけようが見つかりません。

光の当たり具合で「NICEHCK」と「HIMALAYA」のロゴが綺麗に映えるので、フラッグシップの名に恥じない美しさを醸し出しています。

2Pinプラグの差し込み部分はフラットのため、
もし見た目のマッチングを含めてリケーブルを選ぶ場合、プラグ側もフラットタイプとしたほうがよいですね。

惜しむらくは、NiceHCKのリケーブル展開を見ていると「凸部分のある埋め込み2Pin」用ばかりということです。
これを機にフラットタイプも選べるようにしてほしいとは感じるところですね。

フィルター部分はステムごと取り外しが可能で、同社で広く採用されている「フィルター交換による音響変化」が楽しめるギミックをそのまま引き継いでいます。
標準ではバランスタイプのフィルターが取り付けられており、その他に低音域重視・高音域重視のフィルターが付属しています。

なお、但し書きとして記載されていた内容を読みますと、
「NiceHCK HIMALAYA」は他ブランドのフィルターとの互換性があるとのこと…のようです。

基本的にはバランスタイプのフィルターが音として完成されたものだと考えていますが、
同社の「NX7 MK4」など、他製品のフィルターを使いまわすことができるような言い回しになっています。

試聴前 – セットアップ

高価格帯のイヤホンを、最初からリケーブルしてしまうとスペックがはっきりと感じとれません。
そのため、今回のレビューでは「NiceHCK HIMALAYA」に付属ケーブルを使用したレビューを進めていきます。

イヤーピースは「NiceHCK 07 tips」の付け心地が良さそうでしたので、そちらのMサイズへ変更しました。
最近は「Whizzer SS20」を試聴用に使うことも多いものの、それは個人的に使う際の楽しみにとっておきます。

試聴してみての感想

上流には「FiiO K9 Pro ESS」を使用しています。

音源は人それぞれなこともあり、本ブログでは最近触れないようになりましたが「YOASOBI」中心です。
そのため、中~高音域の伸び具合を意識してのレビューになっています。

まず、一言で言い表せば…本イヤホンは「音の解像度がとんでもない」に尽きます。
低音域>高音域>中音域といった強弱があり、さすがに各音域の主張が完全にフラットということはありませんが、おそらくチタン合金の効果であろう、包み込むような豊かさのある低音域と煌びやかな高音域がうまく両立しているように感じます。

中~高音域に属するボーカルも埋もれることなく、一声一声がハッキリと聴きとれており全く違和感はありません。
全体的な音のバランスでいえば、やや寒色傾向ながら怠さを感じさせないシャキッとしたサウンドです。

例えば(レビュー記事を賭けていませんが、)同社の「NX7 MK4」では「低音域がややスピード感に欠ける」といった不満点を感じていたのですが、価格差を考慮せずにいえば…今までのNiceHCKサウンドとはまるで違っています。

やや比喩表現が過ぎるかもしれませんが、目を瞑ると「小さなコンサートホール」に居るような気分になります。

まさに本製品の特長に書かれていたとおりのサウンドであることには違いなく、
個人的には本製品のチューニング路線は、なかなかに競合他社を脅かす存在になるのではないかと感じました。


なお、本製品は冒頭で述べたとおり品薄状況が続いています。
3月18日より、AliExpressではアニバーサリーセールが開催予定のはずが、開始を待たずして品切れ多発です。

現在はNiceHCK公式ストアのほか、
今回、本製品をご提供いただいたHiFiGo様の公式ストアやAmazon、AliExpressストアで販売されています。

NiceHCK公式ストアを含めて、いずれでも「30ドル割引」にてご購入いただくことが可能となっています。
以下のプロモーションコードがご利用いただけますので、検討中の方はぜひご活用いただければと思います。

HiFiGo公式ストア(& AliExpressストア):HG30USDOFF
Amazon(HiFiGo販売 / 発送):10HG30USDOFF

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本製品は在庫数の少ない状況~再入荷を繰り返すほど人気の高さのため、
他に購入可能なストアを一覧で記載しておきます。 どうしてもセール期間に欲しい方は併せてご参考ください。

番外編(最高 VS 最高 を組み合わせるとどうなるのか)

AliExpressのセールも終わり、落ち着いたので追記です。
実のところ、セールが始まる前に「HIMALAYAと組み合わせたい」だけの一心で以下のリケーブルを購入しました。

そう。「NiceHCK DragonScale 2」です。
本製品は液体窒素で極低温処理を施し、銀+パラジウム合金を採用した同社でも上の上のリケーブルです。

安直な考えになりますが、最高を目指したイヤホン・リケーブルを組み合わせれば素晴らしいものになるのでは…と思い、試してみました。

ででん、と。
付属ケーブルに比べると被膜が太くて取り回しのしづらさが増し、折角フラットタイプで収まりのよかった2Pin部分が今までのようになってしまいましたが、最高を得るには何かしらの代償が必要だ…ということで納得させます。

「HIMALAYA」 x 「DragonScale 2」

まず、物理的な面からいえばプラグの抜き差しは付属ケーブルよりスムーズに行えます。
付属ケーブルは「HiBy R6 III」だと、しっかり挿せますが若干固いという印象(プラグが削れそうで心配)。

リケーブルによる音の変化は、付属ケーブルに比べて超低音域の深み(沈み込み)が控えめになるように思います。
低音域~中音域あたりの濃密さが増し、局所的に変化が生じるといったように感じました。

全体的なバランスで言ってしまえば、何とも言いづらいですが付属ケーブルのほうが好きかなと思います。
高純度な8N OCC(単結晶銅)を使った「NiceHCK AceOrpheus」のほうが、おそらく純粋にポテンシャルを引き出すという点においては、より適しているのかなと思うところです。

必ずしも最高+最高が「最高になり得る訳」ではないという良い例ですが、決してリケーブルの出来が悪いなどといったことはありませんので、その点は悪しからず。

少なくとも、HIMALAYAにおいては付属ケーブルあるいは別のリケーブルを試したほうが、
おそらく好みに合うだろうといった結論に、私自身は落ち着きましたので参考となりましたら幸いです。

なお、HIMALAYAと同時購入の場合はHiFiGoストアでセット品を購入すると若干安くなります。
よろしければご検討ください。

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お読みいただきありがとうございました。

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