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【イヤホンレビュー】KZ ZS10 Pro 2 – 開放感のある美麗なサウンド、コストパフォーマンスに優れた製品

こんにちは。
今回は、KZより発売中のイヤホン「KZ ZS10 Pro 2」のレビュー記事です。
同社よりリリースされた、前作「KZ ZS10 Pro X」の流れを汲んだ最新機種が奏でるサウンドに着目していきます。

※今回はKZ様よりレビューのご依頼をいただき、製品をご提供いただきました。
 ありがたい機会をいただきましたことに感謝を申し上げます。

製品概要

「KZ ZS10 Pro 2」は、デュアル構成の「KZ 31736」バランスド・アーマチュアドライバー2基と、10mm径のダイナミックドライバー1基を組み合わせた、4BA+1DD構成でリリースされたハイブリッド型のイヤホンです。

ダイナミックドライバーが低音域~中音域を担当、バランスド・アーマチュアドライバーが高音域を担当するといった分かりやすい役割分担となっています。

また、新設計の電子クロスオーバー技術により異なるドライバー間・音域間の協調性を高めつつ、各音域を担当するドライバーの性能を最大限に発揮できるように設計されています。

上記に加え、4つのチューニングスイッチを備えることでユーザーごとの好みに合わせたサウンドを探すことができ、使い勝手の柔軟性にも配慮されています。

詳細は、同社の公式サイトをご参考ください。

パッケージと付属品等について

パッケージは、同社らしいいつものシンプル構成です。
表面には製品名と製品写真が、裏面にはスペック一覧が記載されています。

開封すると、イヤホン本体がお目見えです。
フェイスプレートは光沢のあるツヤツヤな加工となっており、線状のスリットが多く設けられていることで抜けの良い広がりのある音を聴かせてくれそうです。

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長く使い続けることを前提とするならば、ガラスコーティング剤の使用をおススメします。
ガラスコーティングについては以下の記事でご紹介していますので、よろしければご参考ください。

付属品は以下のとおりです。

イヤホン本体について、自分の耳においては「丁度良い」サイズで装着感は良かったです。
同社のイヤホンではチューニングスイッチを搭載している製品が多くリリースされていますが、本製品は全幅が控えめ(=つまり、限界まで詰め込んでいるような構成)になっており、耳からはみ出てしまうような違和感はなさそうに思います。

なお、デフォルトでは写真における一番下のチューニング(ベーシック)に設定されている…はずなのですが、なぜかすべて「ON」側になっていました。
すべて「ON」のチューニングがどうなるかはご覧のとおり記載されていないので、意図した状態として出荷しているのかは分からずです…。

試聴前 – セットアップ

イヤーピースは「Whizzer SS20」を使用しています。
全長が短めなことでステム部分との距離が近くなり、より一層の臨場感のある音楽を楽しめるおススメ製品です。

今回は付属ケーブルで試聴していますので、3.5mmプラグでのアンバランス接続となります。
音の趣向を変えてみたい、色味を合わせたいなどという場合には安価なリケーブルを試すのがよいかと思います。

以下のリストは私個人が安価で扱いやすいと考えている、
単結晶銅を線材に使っているリケーブルの一例になりますので、よければご参考ください。

試聴してみての感想

上流には「HiBy R6 III」を使用しており、チューニングスイッチはデフォルト状態を基準としています。

フェイスプレートの開口部が多く取られているおかげで、音場の横方向への広がりがいい感じです。
ただ表現としてはイヤホンのそれではなく、例えばオープン型のヘッドホンのそれに通ずる雰囲気に思います。

上記の特長に相まって、全体的な音域バランスとしては高音域の煌びやかさが目立つ感じとなっています。
その他は、中音域 > 低音域といった順で表現の強さが絶妙に分かれていながら、直近でレビューした同社製品や関連メーカー(CCA)のイヤホンで強く印象に残った「低音域の重厚感」をあまり感じないように思いました。

本製品は低音域を3段階までアップすることができます。
上記の印象もあり、通常であれば1段階ずつ調整すべきですが「一気に3段階(MAXレベル)」へ引き上げてみると、分かりやすく低音域の重厚感が増したことを認識できました。

深みを感じる…ほどではないため、やや増した程度に捉えていただければと思いますが、
デフォルト状態だと低音域が空振りしているように感じるので、いわゆる「低音域の重厚感あってのKZ」というイメージをお持ちの方は、ぜひ試していただきたいチューニングになりますね。

なぜか、この状態だと中音域~高音域のパフォーマンスも強化されるようで、やや低音域が勝ることで存在感は同等に落ち着きつつも煌びやかさは健在、真の意味でバランス感のある音色を楽しむことができるように思います。

続いて、あえて高音域を1段階ダウン(=抑える)チューニングを試してみます。
この状態だと、前述した「低音域の3段階アップ」で得られていた低音域の重厚感は希薄となり、デフォルト状態だとシャリ感のあった高音域が制御でき、音の刺さりが低減されるといった異なるメリットをもたらしてくれます。

低音域をそれほど重要視せず、開放感を維持したままフラットな音に整えたいといった方は、こちらのチューニングを試していただければと思います。

本製品はチューニングスイッチにより、印象が思ったよりも変わる面白みのあるイヤホンだと感じます。
同社の熱意を込めた「KZ ZS10 Pro 2」、現在の価格は日本円換算で5,500円を前後となります。

決して手の出しづらい価格帯ではないかと思いますので、ぜひご検討いただけますと幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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