こんにちは!
今回は、CVJから登場したイヤホン「CVJ NOZOMI」のレビューをお届けします。
「CVJ NOZOMI」は、クセの少ないバランスと見通しの良さを重視しつつ、聴き心地にも配慮された方向性のイヤホンです。
キャラクターイラストを採用したフェイスプレートや、交換式ノズルといった要素もあり、見た目と音の両面で個性を楽しみたい人には気になる製品かと思います。
製品の紹介
パッケージデザイン
外箱は天使、ではなくキャラクターイラストを大きく配置したデザインで、CVJのキャラクター系イヤホンここに極まれりといった印象です。
全体は白基調でまとめられており、表面のイラストに全振りしているかのような構成です。
実際に開封してみても「とにかく可愛い」の一言です。
CVJがキャラクターを前面に推したイヤホンをリリースし出してから結構経ちましたが、いよいよ「ファンが本当に欲しかったもの」が現れたかのような印象ですね。
…個人的な好みの補正が大幅に反映されてしまっていますが、音については先入観を捨てて、きちんと見ていきたいと思っておりますので、どうかご安心ください。

付属品
付属品は、ノベルティ類(アクリルスタンド、バッジ)が同梱されている点がまず目を引きますが、その他も必要十分な構成です。
イヤーピースはシリコンタイプの各サイズ(3種類)のみと最小限で、質感はサラサラとした手触りです。
交換用のノズルが3種類付属していることも特長で、シルバー、ゴールド、ブラックの3種類それぞれは内部構造が異なります。
シルバーはダンピング材を組み合わせた構成で、基準となるバランス型の方向性です。
ゴールドは別仕様のダンピング材を用いた構成で、中音域の質感を意識したチューニングに寄ります。
ブラックはステンレスフィルターのみの構成で、最もシンプルな作りになっています。
各ノズルは音の方向性を大きく変えるというより、質感や抜け感を微調整する用途に向いています。
初期状態の完成度は高く、好みに応じて軽く調整できる余地が用意されている点は好印象です。
付属ケーブルは4芯仕様で、プラグは「3.5mm / 4.4mm」の交換型に対応しており、再生環境を選ぶことなく扱えます。
1点気にしておくべきポイントとして、ケーブルの線材は本体カラーによって異なります。
パープルでは、1芯あたり200本の古河銅(銀メッキ)を使用し、被膜は布タイプのケーブルが同梱されています。
公式情報では、高音域の見通しやディテール表現を意識した構成とされています。
一方で、シルバーでは1芯あたり100本の古河銅(非銀メッキ)を編み込んだ、PVC被膜のケーブルが付属します。
こちらは手元にないので公式情報を参考にご紹介すると、中音域の厚みや落ち着いた雰囲気を意識した方向性となっているそうです。
いずれも音の方向性を大きく変えてしまうほどのものではなく、あくまで傾向の違いとして捉えておくのがよさそうです。
手元のケーブルは布被膜ゆえにタッチノイズがやや気になるといった面はあるものの、変なクセなどはなく取り回しやすさは良好です。

イヤホン本体
イヤホン本体は、メタリック調の仕上げとキャラクターイラストを組み合わせた外観が特徴です。
フェイスプレートは脱着可能なマグネット式で、簡単に交換できるようになっています。
過去製品のデザイン的に「外出先で使うのは恥ずかしい」といった層への配慮なのか、製品ロゴのみのシンプルなバージョンも用意されています。
形状は比較的コンパクトで、耳への収まりは良好です。
ノズル径は「約6.1mm」とやや太めですが、装着時の安定感は高く、長時間の試聴でも違和感を感じることなく使用できました。
ドライバー構成は、3基のドライバーを搭載したハイブリッド型で、それぞれの方式を役割分担させる設計となっています。
10mmのダイナミックドライバーは、低音域の土台を担う設計です。
デュアルマグネット構造とデュアルチャンバー構成が採用され、量感と制御のバランスを意識した作りになっています。
6mmのダイナミックドライバーは、応答性を重視した設計とされており、低音域から中音域にかけてのつながりを補う役割を担います。
外部磁気構造やコーティング処理が施されている点も特徴です。
高音域側には、バランスド・アーマチュア方式の平面ドライバーが搭載されています。
磁気駆動による制御性を活かし、歪みを抑えつつ細かな情報を描写することを狙った構成とされています。
販売先のストア情報
「CVJ NOZOMI」は、以下のストアでご購入いただけます。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビューは、以下の環境で行いました。
| イヤーピース | 付属イヤーピース |
| イヤホンケーブル | 付属ケーブル(4.4mm) |
| DAC・アンプ | D&A Alpha Pro |
試聴曲(カタオモイ / Aimer)
全体的な音色・各音域のバランス
全体的な音色として、私自身のイメージは「寒色寄り~ニュートラル」だと感じました。
余計な脚色は感じにくく、すっきりとした見通しの良さが印象に残ります。
音場は横方向を中心に比較的広く、音同士の間隔が整理されているため、ゆったりとした聴き心地があります。
解像感は高めですが、情報を前に押し出しすぎないため、モニター的な整理感とリスニング向けの自然さが共存している印象です。
各音域のバランスについては、以下のとおりです。
低音域
低音域は量感を強調するタイプではなく、全体の土台として自然に支える出方です。
沈み込みは十分にありつつも、膨らみすぎず、輪郭がはっきりしています。
キックやベースラインはタイト寄りで、スピード感を意識した表現になりやすい印象です。
迫力や重低音を前面に押し出す方向性ではないため、低音の厚みや量感を最優先する場合は好みが分かれるかもしれません。
一方で、低音が主張しすぎない分、中高音域の見通しを損ないにくい点は好印象です。
中音域
中音域はクセが少なく、ボーカルは自然な位置に定位します。
近すぎず遠すぎない距離感で、声の輪郭や抑揚が分かりやすく伝わります。
音像はややシャープ寄りですが、冷たくなりすぎることはなく、質感は整っています。
楽曲によってはクールな印象を受ける場面もありますが、不自然さや違和感は感じにくいです。
楽器とボーカルの分離も良好で、音数が増えても混み合いにくく、整理感のある鳴り方を維持します。
高音域
高音域は明瞭さと抜けの良さがあり、寒色寄りの傾向を感じさせる帯域です。
シンバルやストリングスの輪郭ははっきりしていますが、過度に鋭さを強調する方向ではありません。
伸びは十分に確保されており、細かな音のニュアンスも捉えやすい印象です。
一方で、刺激感は抑えられているため、長時間の試聴でも聴き疲れしにくい傾向にあります。
全体として、高音域が前に出すぎることはなく、低音から中音域とのつながりも自然に感じられました。
同社他モデル(CVJ YUKIMI)と比べて
同社の「CVJ YUKIMI」とは、実売価格も近しいため、簡単に比較した印象を書き残しておきたいと思います。
NOZOMIは全体の音色がやや寒色寄りで、見通しの良さと整理感を重視した方向性に感じられます。
音場の広がりや解像感を活かした鳴り方で、各音域の輪郭がはっきりしやすい点が特徴です。
一方で、YUKIMIは中低域にやや厚みがあり、全体のトーンはNOZOMIよりも穏やかで落ち着いた印象です。
音の密度感や温かみを重視する場合は、YUKIMIのほうが合いやすい場面もあります。
どちらが優れているというよりも、NOZOMIはすっきりとした解像感重視、YUKIMIは聴き心地の柔らかさ重視といった方向性の違いとして捉えるのが分かりやすいです。
楽曲ジャンルや好みによって、向き不向きは分かれるといった印象でした。
まとめ
「CVJ NOZOMI」は、ニュートラルからやや寒色寄りの音色と、見通しの良い音場表現を重視したイヤホンです。
解像感は高めながらも情報を前に押し出しすぎず、整ったバランスで音楽を楽しめる点が印象に残ります。
低音の量感で押すタイプではなく、各帯域のつながりや整理感を大切にした方向性のため、ボーカルや楽器の輪郭をすっきりと聴きたい人に向きやすい構成です。
一方で、迫力や重低音の厚みを最優先する場合は、好みが分かれる可能性があります。
交換式ノズルや付属ケーブルなど、調整の余地が用意されている点も特徴で、初期状態の完成度が高いまま、好みに応じた微調整ができる点は好印象です。
見た目の個性と音の整理感を両立したモデルとして、落ち着いて音楽を楽しみたい人には検討しやすい一台といえます。
今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。






