こんにちは!
今回は、AFULから登場したイヤホン「AFUL Performer 8S」のレビューをお届けします。
「AFUL Performer 8S」は、AFULの人気シリーズ「Performer」系の最新作であり、従来機(AFUL Performer 8)をベースにブラッシュアップが図られたイヤホンです。
従来機のドライバー構成(1DD + 7BA)を刷新し、より複数種のドライバーを組み合わせた「1DD + 6BA + 1 パッシブラジエーター + 1 マイクロ平面駆動」という多層的な構成へ進化。
新たにマイクロ平面駆動やパッシブラジエーターを取り入れることで、ベースモデルの「AFUL Performer 8」が持っていた原音への忠実さを踏まえつつ、より現代的で幅広い楽曲に合わせやすい方向へ整えられた製品としてリリースされています。
過去のレビューも併せてご一読いただけますと幸いです。
製品の紹介
パッケージデザイン
まずパッケージは、宇宙空間を思わせるビジュアルを背景に、イヤホン本体のイメージを大きく配置したインパクトのあるデザインです。
前面には製品名とともに、ドライバー構成も明記されており、製品の個性を開封前からしっかり打ち出しています。
落ち着いた高級感というより、少し派手さも含めて印象に残るタイプのパッケージでした。
背面は製品のスペックが多言語で印字されており、製品の構成について把握しやすいパッケージだと思います。
付属品
同梱品は、イヤホン本体、付属ケーブル、専用ケース、複数種類のイヤーピース、メンテナンス用のブラシ類、そしてベント調整用のシールまたはゴム。
ベント開閉用のゴムなど、一部はとても小さなパーツですので、紛失しないように注意が必要です。
本製品の特徴として、シールまたはゴムでベントの開閉を切り替え、音色を調整できるといった点です。
単なる付属品の多さではなく、ユーザー側で音の表情を少し追い込みたい人に向けた仕掛けとして機能しています。
ただ、デフォルトではシールが貼り付けられており、ベントは閉じた状態ですが…お世辞にも「あまり扱いやすい」仕組みとは言いづらいです。
もう少しベントの開閉がしやすい仕組みとなっているとありがたいのですが、本記事では「ベントを閉じた状態」での音質をチェックしています。

イヤホン本体
「AFUL Performer 8S」は、黒いシェルに赤系のフェイスプレートを組み合わせた、かなり華やかな見た目です。
落ち着いた高級感というより、ひと目で印象に残るタイプで、所有感を満たしやすいデザインだと思います。
フェイスプレートの模様には立体感があり、光の当たり方によって表情が変わります。
写真映えしやすいだけでなく、手に取ったときにも価格に見合った特別感がありました。
ドライバー構成は「1DD + 6BA + 1 パッシブラジエーター + 1 マイクロ平面駆動」で、従来機(AFUL Performer 8)からBAの搭載数が1基削減されている代わりに、パッシブラジエーターとマイクロ平面駆動が新たに追加されています。
ノズル径は約5.7mmで、筐体そのもののサイズも圧迫感がなく個人的にはピッタリとハマり、装着感は良いと感じています。
AFULのイヤホンは、個人的には比較的フィット感を得やすい印象があり、本製品でもその傾向は引き続き感じられました。
販売先のストア情報
「AFUL Performer 8S」は、以下のストアでご購入いただけます。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビューは、以下の環境で行いました。
なお、イヤーピースは付属品ではなく装着感を高める意図で手持ちの「TANGZU Tang Sancai」を使用しています。
| イヤーピース | TANGZU Tang Sancai |
| イヤホンケーブル | 付属ケーブル(4.4mm) |
| DAC・アンプ | D&A Alpha Pro |

試聴曲(JANE DOE / 米津玄師, 宇多田ヒカル)
全体的な音色・各音域のバランス
全体的な音色として、私自身のイメージは「寒色寄り~ニュートラル」だと感じました。
原音への忠実さを大きく崩さず、それでいて「AFUL Performer 8」より少し今どきの聴きやすさを持たせた音だと感じました。
真面目すぎて硬く見えるタイプではなく、整ったバランスの中に華やかさや伸びの良さがきちんと加わっています。
そのおかげで、従来機の優等生らしさを残しながら、もう少し楽しく聴ける方向へ磨かれた印象です。
各音域のバランスについては、以下のとおりです。
低音域
低音域は、過度に前へ出てくるタイプではありませんが、土台としての支え方が素直で、全体の見通しを崩しにくい鳴り方でした。
量感だけで押すのではなく、必要な厚みを確保しながら他帯域を邪魔しにくいのが長所です。
引き締まった感触を保ちやすく、モニター寄りの落ち着きも残っています。
派手に盛り上げる低音というより、楽曲全体の安定感を下支えする低音です。
中音域
中音域は、この製品の軸としてかなり好印象でした。
ボーカルが不自然に近づきすぎず、かといって距離を感じすぎるわけでもなく、全体の中で自然に立ち上がります。
声の輪郭をきれいに整えつつ、伴奏に埋もれにくいので、男女ボーカルともに聴きやすさがありました。
試聴曲のように複数の表情が重なっていく曲でも、ボーカルの芯をハッキリと捉えることができていると感じました。
高音域
高音域は、ドライバー構成が刷新された変化を実感しやすい部分でした。
マイクロ平面駆動を加えた効果なのか、細かな音の消え際や、上方向へ抜けるニュアンスが以前より分かりやすくなっています。
ただ鋭くしたというより、繊細さと伸びを足して、楽曲の空気感を少し広げたような鳴り方です。
そのため、従来の「真面目でストレート」な印象がやや和らぎ、楽曲との相性が狭くなりにくくなったように思います。
まとめ
「AFUL Performer 8S」は、バランスの良さや原音への忠実さを重視しつつ、そこへ少し華やかさや現代的な伸びを加えた有線イヤホンでした。真面目な方向性は残しながら、以前より対応できる楽曲の幅が広がっているのが魅力です。
向いているのは、派手な味付けよりも整った音を好みつつ、ただ地味すぎる仕上がりは避けたい人です。ボーカルの見通しや高音域の繊細さを重視する人にも、しっくり来やすいと思います。
注意点としては、ベント切り替えが煩わしい仕組みとなっている点に尽きます。
箱出しで、そのまま何も弄らずに聴く分にはデメリットとなり得ない箇所ではありますが、色々と音色の変化をチェックしてみたい方には…やや扱いづらさを感じるだろうと思います。
懸念点はあるものの、出音を含めて全体的には好印象な製品だと感じます。
特に現在「AFUL Performer 8」を使用されていて、もう少し表現の広さや今どきの聴きやすさを求める方へのステップアップ先としてはお勧めしやすいと思いました。
今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。





