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Harmonic Empire Zhang Liao – 武将モチーフ×サイバー意匠、個性で惹きつけるトライブリッド

こんにちは!
今回は、Harmonic Empire(HE)から登場したイヤホン「HE Zhang Liao」のレビューをお届けします。

※本製品は、Harmonic Empire様よりご提供いただきました。
 このような機会をいただけたことに、心から感謝しています。

「HE Zhang Liao」は、三国志の武将「張遼(Zhang Liao)」をモチーフにした有線イヤホンです。
勇敢さや規律といったイメージを、サイバー・メカ風の世界観として落とし込み、装甲のような存在感をまとわせたデザインコンセプトが特徴です。

構成は10mmダイナミック型ドライバー(DD)1基、バランスド・アーマチュア(BA)2基、平面駆動ドライバー(Planar)1基のトライブリッド構成。
複数のドライバーに適切な役割分担をさせることで、低音域の土台感、ボーカル帯域の見通し、上方向の情報量までをまとめて狙うタイプの設計だと捉えています。

見た目のインパクトも含めて「個性で惹きつける」タイプの本製品について、ご紹介していきたいと思います。

製品の紹介

パッケージデザイン

「HE Zhang Liao」のパッケージは、キャラクターイラストとメカニカルな意匠を前面に出した、情報量の多いデザインです。

和装にサイバー要素を取り入れたキャラクターデザインのインパクトが強く、第一印象で「世界観を前面に出したモデル」という方向性が伝わってきます。
キャラクターを押し出したイヤホンの中でも「男性キャラクターを採用している点」は比較的珍しく、モチーフとなった武将のイメージとも噛み合っていると感じました。
「XiaoQiao」同様に、Harmonic Empireはキャラクターデザインの出来栄えが良いという点で、個人的にかなりの好印象です。

開封体験としては、外箱→内箱→内容物という流れが分かりやすく、付属品を並べる前から「整理整頓された」感じが強く伝わるパッケージングです。

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付属品

付属品は、オリジナルデザインのジッパー式収納ケース、ケーブル、各種イヤーピースなど。
まず収納ケースはジッパー式で、イヤホン本体とケーブルをまとめて入れやすいサイズ感です。

イヤーピースは合計6ペアが付属します。
それぞれ個別販売もされている「TANGZU Tang Sancai / HE Sonic Eartips」が各サイズ(3ペア)ずつ同梱されており、付属品だけでもフィットを詰めやすい構成です。

また、今回は製品サンプルと併せて、液状シリコンモデルのイヤーピース「HE Sonic Eartips Galaxy Edition」もご提供いただきました。
個人的には「Tang Sancai」を好んで使用していることもあって推したくはありますが、HEのイヤーピースも装着感については好印象ですので、試してみる価値ありだと思います。
今回のレビューにおいても、イヤーピースは付属の「HE Sonic Eartips」を使用しています。

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イヤホン本体

イヤホン本体は、外観の主張が強い一方で、シェル自体は落ち着いた色味のスモーク系半透明で、意外と使い回しやすい見た目です。
フェイスプレート上は、一部分のアクセントカラーとなっているオレンジの見栄えが良く、角度によってやや表情が変わるということもポイントだと思います。

装着性の面では、シェルの厚みが極端に出るタイプではなく、見た目ほどゴツさを感じにくい印象でした。
ノズル先端には金属製のメッシュフィルターがあり、決して珍しいものではありませんが、耳垢など異物の侵入を防ぐことで長期使用においても安心です。

また、ノズル径は実測で約6.1mmでした。
イヤーピースの軸径や素材の相性でフィットが変わりやすいサイズ感なので、付属の6ペアを起点に「密閉が取りやすい組み合わせ」を探すのが手早いと思います。

端子は2pinで、ケーブル交換がしやすい仕様です。
付属ケーブルは取り回しの良いタイプで、普段使いでも扱いやすい印象でした。

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販売先のストア情報

「HE Zhang Liao」は、以下のストアでご購入いただけます。

レビュー

レビュー環境

本記事のレビューは、以下の環境で行いました。

イヤーピース付属イヤーピース(HE Sonic Eartips)
イヤホンケーブル付属ケーブル(4.4mm)
DAC・アンプD&A Alpha Pro
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試聴曲(AIZO / King Gnu)

全体的な音色・各音域のバランス

全体的な音色として、私自身のイメージは「寒色寄り~ニュートラル」だと感じました。

低音域にわずかな温かみが残る印象で、外観の無骨さとは裏腹に、音の触感は柔らかめです。
角を立てて押し出すというより、輪郭を整えてスッと聴かせるタイプで、音が重なっても濁りにくいのが好印象でした。
結果として、ボーカルや上モノ(シンセやギターの高い成分)に視線を向けた時でも、土台が邪魔をしにくく、全体の見通しが作りやすいと思います。

また、分離感が良いだけでなく、各音の距離感が適度に整っている印象もあります。
主役(ボーカル)と伴奏が近すぎて一塊になったり、逆にバラけすぎて落ち着かない、という方向に寄りにくく、まとまりを保ったまま情報を出してくれる感触でした。

各音域のバランスについては、以下のとおりです。

低音域

低音域は量感で圧をかけるより、土台として必要な厚みを残しつつ、輪郭を崩さない方向です。
寒色寄りの全体像に対して低音だけが薄いわけではなく、自然な温かみが混ざることで、音楽を痩せさせずに支えてくれます。

聴こえ方としては、「ズン」と膨らませるより「トン」と芯を残すイメージで、キックのアタックやベースラインの音程感が掴みやすい印象でした。
低音が前に出すぎないので、ボーカル帯域や上モノの輪郭を覆い隠しにくいのもポイントです。
リズム隊の存在感は作れる一方で、長時間聴いても重さで疲れる方向に寄りにくいと感じました。

中音域

中音域はスッキリした聴き心地で、音の情報を素直に出してくるタイプです。
重なったパートでも距離感が崩れにくく、どこを追っても迷いにくいのが強みだと思います。

特に、ボーカルの輪郭が掴みやすく、声が伴奏に埋もれにくい印象でした。
今回の試聴曲は男性ボーカルですが高音寄りの歌い回しで、本製品の得意方向と噛み合い、ボーカルの距離が近いことで言葉の輪郭を追いやすい感触があります。
加えて、ボーカルの周りにある伴奏(ギターのカッティングやシンセの刻み)が重なっても、音像が潰れにくく、整理されたまま提示されるのが好印象でした。

高音域

高音域は解像感が高く、抜けの良さとスッキリ感が出やすい印象です。
細かい音が「刺さる方向」ではなく、「形が分かる方向」に寄っていて、耳当たりが硬くなりにくいのも魅力だと思います。

一方で、場面によっては超高音域あたりで「詰まり感」を感じることもあり、ここは好みが分かれる可能性があります。
ただ、全体として気になるレベルまで尖ったり、聴き疲れに直結するような圧が強いわけではなく、まとまりの良さで収まっている印象でした。
高音の主張で派手に魅せるというより、必要な情報をスッと出して、全体の見通しを崩さない方向に感じます。

まとめ

「HE Zhang Liao」は、ニュートラル〜寒色寄りの整理された音を軸にしつつ、低音域にわずかな温かみを残すことで、情報量と聴きやすさを両立した一台だと感じました。
外観の無骨さに反して、音の触感は柔らかく、角を立てずに整えて聴かせる方向性が魅力です。

特に相性が良いのは、ボーカルの輪郭や上方向の情報をスッキリ見通したい人だと思います。
高音寄りのボーカル曲では持ち味が分かりやすく、主役が埋もれにくい印象でした。

一方で、場面によっては超高音域にわずかな詰まりを感じることがあり、伸びや抜けの好みが強い人は相性を確認したいところです。
ただ、尖りすぎて聴き疲れする方向ではなく、まとまりの良さで収まりやすいと感じました。
まずは付属品を起点にフィットを詰め、低音の土台感と中高域の見通しが両立する組み合わせを探していくことで、手早くベストマッチな構成を探し出せるように思います。

今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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