「LUN SHENG Star Ring」は、イントラコンカ型の新作イヤホンです。
耳穴へ深く差し込むカナル型とは違い、軽く耳に乗せるように使うタイプ。
今回はパッケージなしで、本体とケーブルのみの構成です。イヤホン本体と音質を中心にレビューしていきます。
製品の紹介
イヤホン本体
本体は丸みのあるシェルに、細かな穴が並んだフェイスプレートを組み合わせたデザイン。
側面にはゴールド系のリングが入っており、落ち着いたグレー系の筐体に少し華やかさを足しています。
装着部はカナル型のように耳穴へ差し込む形ではなく、耳のくぼみに浅く収まるタイプです。
圧迫感は少なく、装着したときの存在感も比較的軽め。密閉感が苦手な人でも使いやすい形状だと思います。
ドライバー径は14.2mmで、接続端子はMMCXです。
付属ケーブル側にはL / Rの印字がありますが、イヤホン本体側には同様の表記が見当たりませんでした。
ケーブルは3.5mm版のマイク有無と、Type-C版が用意されています。
手元に届いたのは、3.5mm版のマイク有りバージョン。細めのケーブルで取り回しは楽ですが、最初に巻き癖を整えるのがおすすめです。
本体とケーブルだけで見るとかなりシンプルな構成ですが、金属筐体の質感は悪くありません。
現在の実売価格が20ドル前後であることを考慮すると、見た目の満足感は十分あるイヤホンだと感じました。
販売先のストア情報
「LUN SHENG Star Ring」は、以下のストアでご購入いただけます。
ボーカルを軽やかに聴けるイントラコンカ型イヤホン
レビュー
レビュー環境
本記事のレビューは、以下の環境で行いました。
| ケーブル | 付属ケーブル(3.5mm) |
| DAC・アンプ | D&A Alpha Pro |
全体的な音色・各音域のバランス
全体としては、低音の弾みを近く感じつつ、中高域は軽く抜けていくバランスです。
音が耳の中で詰まる感じは少なめ。密閉型のイヤホンのように音を近距離で押し込むのではなく、耳元にふっと広がるような聴こえ方です。
低音域は思ったより存在感があり、リズムの勢いを作る部分が一番近く感じられました。
重く沈む低音ではありませんが、打音の弾みは分かりやすく、軽快な曲ではノリの良さにつながります。
ボーカルは中央よりやや上寄りで、少し引いた位置から鳴る印象です。
声が強く前へ張り出すというより、開けた空間の中にすっと置かれるタイプ。
高音域もやや背後から抜けるように感じられ、明るさはありつつも耳元で強く刺す鳴り方ではありません。
低音域
低音域は、量で包み込むよりも、弾みと勢いで聴かせるタイプです。
深く沈み込む重低音は控えめですが、低い打音の出だしは意外と分かりやすいです。イントラコンカ型としては低音が遠すぎず、リズムの軸が耳元に残ります。
特に軽快なポップスやテンポの良い曲では、低音の跳ね方が気持ちよく出ます。
音の余韻を長く引くというより、出てから戻るまでが軽く、曲全体を重くしすぎません。
ただし、迫力重視で聴くと物足りなさはあります。
低音の厚みで身体を揺らすようなタイプではないので、重たいロックや電子音の沈み込みを求める人には少し淡く感じるかもしれません。
中音域
中音域は、すっきりした見え方で、ボーカルの位置は少し上寄りに感じます。
極端に近距離で鳴るような印象はなく、低音のリズムが手前にあり、その少し奥でボーカルが自然に鳴るような距離感です。
女性ボーカルや軽めの歌声は、言葉の輪郭が追いやすく伴奏に埋もれにくい印象があります。
厚みを強く乗せるタイプではないため、濃密さよりも声の抜けや聴きやすさを重視した鳴り方です。
しっとりしたボーカルを近距離で味わうというよりは、少し空間を空けて声を聴くイヤホンだと思います。
密度の高い曲でも、声が重くなりすぎない点は好印象でした。
高音域
高音域は、抜けの良さが分かりやすいです。
ピアノや金属音のきらめきは拾いやすく、音が上方向へ逃げていく感覚もあります。
耳の中で音が詰まりにくいので、音数が少なめのピアノ曲や余韻を軽く楽しむ曲とは相性が良いと感じました。
その一方で、曲によっては高音の表面にわずかなザラつきを感じる場面もあります。
強い刺激として気になるほどではありませんが、完全になめらかな高音というより、少しラフさを残した明るさです。
高音が前へ強く飛んでくるタイプではなく、やや背後や上方向から抜けるような聴こえ方です。
明るさはありますが、鋭さで押すようなイヤホンではないため、長時間でも比較的聴きやすい印象でした。
まとめ
「LUN SHENG Star Ring」は、程よい開放感と弾みのある低音を楽しめるイヤホンです。
カナル型のような密閉感や遮音性、音を押し込むような迫力を求める方には勧めづらいですが、耳を塞ぎすぎず気軽に音楽を流したい場面にはかなり使いやすいです。
低音は近めに弾み、ボーカルは少し上寄りに浮くため、軽快なポップスや女性ボーカル中心の曲、ジャズピアノあたりで良さが出やすいと感じました。
気になる点としては、イントラコンカ型の都合上、何かの拍子にポロっと落ちてしまわないか心配になるところです。
きちんと楽しむには、スポンジタイプのイヤーパッドなど補助的なアクセサリを用意したほうが良いと感じました。
低音の迫力を求めるより、耳を塞ぎすぎない気軽さとリズムの弾みを楽しむ一本。
イントラコンカ型を試してみたい人にも手を出しやすいイヤホンだと思います。
今回のレビューは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



